東京都江東区の様子

2011年03月16日(水) 16:49

日本発信四方山話, 東京

江東区の辰巳(たつみ)というところに住んでいます。近隣は東雲(しののめ)、豊洲、木場、新木場といったエリアです。この界隈のほとんどは埋め立て地です。数週間前に放送されたNHKの『ブラタモリ』という番組によりますと(タモリさんが東京のあちこちをぶらぶら歩いて歴史に思いを馳せる番組です。かなりのお気に入り)、江戸の頃から町はゴミ問題に悩まされ、ゴミ処理と称して東京湾をずんずん埋め立ててきたらしく、わたし達の暮らす辰巳界隈の土地は、昔の人が出したゴミの上に成り立っているのだそうです。

そんなゴミの上にある辰巳の土地は、今回の地震で意外な強さを見せました。お隣の東雲では液状化現象がすごかったのですが、うちの周辺ではそれがあまり見られなかったのです。ゴミのおかげかどうかは定かではありませんけども…。

 

[1] 橋の付け根がぱっくり… [2] 東雲は液状化現象がすごい [3] 20〜30センチ沈んだっぽい

辰巳と東雲の間を流れる運河の上にかかっている、その名も辰巳橋の東雲側の付け根は地震の直後、ぱっくり割れていたそうです(徒歩帰宅した旦那談)。翌日に様子を見に行ったら、すでに補修済みで驚きました(写真[1])。歩道のぱっくり部分にはアスファルトが埋めてあります。でも車道のほうにもひび割れがずっと続いていて怖い。ちなみに、アスファルトを埋めるくらいの補修で、この後にまた大地震が来たときとか大丈夫なのだろうか…と軽く心配。

東雲のスーパーへ向かう途中の歩道は液状化して路面に噴出した泥でどろどろ。マンホールは軽く盛り上がっています(写真[2])。いや、マンホールが盛り上がっているのではなく、周辺の土地が沈んだというのが正しいのだと思います。どのくらい沈んだかと言うと、泥の撤去作業をされている様子を撮った写真で分かるでしょうか(写真[3])? 20センチから、場所によっては30センチくらい沈んだっぽいです。

地震の翌日の朝の段階で、すでに着々と復旧作業がなされていて、自治体(東京都江東区)の対応の早さに驚きました。国も、被災地や被災者の救援はもちろんのこと、原発の事故を最小限におさえるべく昼夜を問わず懸命の努力を続けてくださっています。国の対応が後手後手に回っていると非難することに忙しいマスコミには正直がっかりしっぱなし。各局で同じ話ばかりを流しているし、何が新しい情報で、何が繰り返しの情報なのかとか分かりにくいし、そんなニュースをただ見ているのは無駄っぽいので、数時間おきにNHKを見るってことに自分の中でなんとなく決まった今日この頃です。

まだ余震が多発しています。揺れていないのに揺れているような感じで気持ち悪くなるときがあります。もっと辛い思いをされている被災地の皆さんの平穏を祈りつつ、わたしはなるべく平常心でいられるように、なんとなくそんな心づもりで生活しています。