幼児用便座付きトイレ

2010年10月16日(土) 08:42

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とある展示会を見るために、久しぶりに幕張メッセへ行ってきました。そして会場内の公衆トイレを利用しました。

 

[1] 便座のフタに穴が… [2] 幼児用の便座でした [3] 絵の角度と貼る位置がNG

個室へ入ると、まぁ普通に便器がありまして、普通に腰掛けて用を足そうと思ったのですが、何となく普通のトイレと雰囲気が違うような気がして、マジマジと眺めてしまいました(写真[1])。

最初、便座のフタに穴があいているのかと思いましたが、んなこた〜ない。フタの代わりに一回り小さいサイズの便座が付いていたのでした(写真[2])。お子さんが用を足すときは、こうして小さい便座を降ろして、その上におっちゃんこさせれば良いようです。

そもそも便座のフタは、その昔、まだトイレが水洗ではなかった頃に臭いを塞いだり、体裁をよくするために取り付けられたのが始まりだそうです。便座に保温機能を持たせるようになってからは、せっかく温めた便座の熱が無駄に放出されることがないようにという機能もフタに担ってもらっているのかもしれません。しかし、水洗で臭いの心配が少なく、便座に保温機能も付いていない幕張メッセのトイレには、フタの必要がありません。そしてその代わりに、幼児用便座を取り付けて、お母さんたちの苦労を少しでも軽減しようというわけです。なかなかのアイディアではありませんか〜。どんなトイレにも後付けできるように設計して、別売りにすれば、自宅でも使えて良いような気がしますが、家のトイレの場合はアンパンマンのぬいぐるみやおしゃべり機能を持たせた便座にして、楽しくトイレトレーニングをできるようにしてあげることのほうが重要なのかもしれません。

個室を出てから気づきましたが、個室の外の壁に幼児用便座が付いているという情報が目線の高さに貼ってありました(写真[3])。子どもを連れて個室へ入るときは目線も下がっているでしょうし、急いでいるときが多いと思うので、個室の中にも貼り紙してあげるときっとより親切です。それにしても、なぜ便器を後方から見た角度で絵を描くことにしたのか不思議です。描きにくいだろうし、便器を後方から見る機会って、普通の生活をしているとほとんどないように思うのですが…。