らでぃっしゅぼーや（以下らでぃっしゅ）の満足度がいまいちだったので、結局、入会は思いとどまり、その後、出張を兼ねた海外旅行やら旦那の出張やらが相次いだので普通に最寄りのジャスコで買い物をしていたのですが、大地を守る会（以下大地）がキャンペーンの案内をくれたので体験入会してみることにしました。ちなみにキャンペーンの内容は3,500円相当のポイントと体験期間の延長でした。（キャンペーンは6月末までだったのでもう終了しています。あしからず。）

[1] とある週の野菜セット	[2] 毎週届くカタログ	[3] 箱から出して中身だけ配達

らでぃっしゅと同様、大地も会員制で入会時には5,000円の預託金を納める仕組みになっています。年会費は1,000円、配送手数料は210円で、かかる費用はらでぃっしゅとほとんど変わりません。違うのは、入会時に納める預託金がその名の通り預託なので、退会時に戻ってくるということ。らでぃっしゅは入会金なので返してもらうことはできません。それから配送手数料は大地のほうが若干高めで、注文内容に関係なく、一つでもお届けしてもらう場合には一律210円を払うことになります。体験期間中はこれらの預託金、年会費、配送手数料がすべて無料になるので、キャンペーンで期間が延長になるのはとてもラッキーでした。

らでぃっしゅの野菜セット“ぱれっと”と同様の、季節の野菜や果物をセットで届けてくれる“ベジタ”という商品が大地にもあります。これが実にお得。ぱれっとは野菜約7種類＋果物約2種類のSサイズで2,205円でしたが、ベジタのSサイズは野菜と果物をあわせて6〜7品目で1,400円。品数が違うので一概に比べられませんが、ベジタのほうがお得感は高いです（写真[1]／とある週のベジタ）。実際に届いた野菜を写真で見比べてみましたが、ベジタのほうが値段の割に容量おおい感じ。2週連続でピーマン（少々苦手…）が入っていたときには軽く絶句しましたが（笑）、食わず嫌いだったのか、大地のピーマンが美味しいからなのかは分かりませんが、ニオイを嗅ぐだけでもイヤだったピーマン、普通に食べられました。ピーマン好きな旦那は大喜び。他にも、私が嫌いで旦那が大好きなセロリやゴーヤが初回からどど〜んと届いてびびりましたが、ゴーヤも美味しかったな。どうにも食べられなくて旦那が全部食べる羽目になったのはセロリくらい。自分では絶対にカゴに入れない野菜を届けてくれるのはやっぱり私に向いています。もちろん、それがイヤだという人はベジタを注文しなければ良いだけです。でも、単品のお野菜に限らず全般的に、金額はらでぃっしゅよりも少々高めです。ジャスコと比べるとかなり高い。調子に乗って注文すると、間違いなくエンゲル係数が上がります。

注文は、らでぃっしゅのときと同様にカタログ“ツチオーネ”と一緒に届く注文用紙（写真[2]）に記入して配達のお兄さんに渡すこともできますが、会員専用のWebサイトからの注文なら配達日の翌日の午前11時まで翌週分の注文を受け付けてくれるので、今週届いた野菜を見てから修正することも可能です。らでぃっしゅのときのように、同じ野菜が冷蔵庫に貯まるような事態を避けられそう。来週のベジタに入ってくる野菜がはっきりと分からないのは一緒なので、完全に回避できるわけではないし、らでぃっしゅも確か電話で変更を受け付けてくれるはずだから条件は一緒なのですが、Webで自分でできるっつーのが良い。おまけにWebサイトがめちゃくちゃよく出来ています！ ツッコミどころの一つや二つ、見つかるのを期待してログインしたのですが、これまでのところ不満ゼロ。作った人、エライぞ。Webで注文してもらうほうが大地サイドも嬉しいみたいで、体験入会の説明に来たおっちゃんも、体験入会の受付をしてくれた電話の向こうのおっちゃんも、おまけに配達の兄さんまで、さりげなくWebサイトからの注文を勧めるくらいでした。らでぃっしゅもWebサイトから注文や修正ができたはずですが、使ってみなかったのでよく分かりません。使ってないのに比べて申し訳ないけど（笑）、大地の勝利と相成りました。らでぃっしゅの方はWebサイトの利用を勧められなかったから仕方ない。会員にならなくても利用できる“eらでぃっしゅ”というサービスが別にあるので、そちらに流れるのを恐れてWebの利用を勧めないのだと思います。

さてさて、もう一つ、決定的にらでっしゅよりも大地が気に入った点があります。それは、配達の兄さんが箱を置いていかないこと！ こちらからお願いしたのではなく、さもそれが当然という感じで中身のみを玄関先に置いてくれます（写真[3]）。素敵。おかげでビール箱（我が家には常に2〜3箱あります）の置き場を持っていかれることがなく平和です。

そんなわけで、まだ体験期間中ですが、このまま本入会して今後もお世話になろうと思っています。らでぃっしゅも大地も一度食べたら美味しくて止められないはずです！と商品の品質を前面に出して営業されていましたが、最終的な決め手は、注文がしやすいとか、キャンセルや修正が簡単にできるとか、余計な箱を置いていかないとか、食べることに直結のエクスペリエンスではなくて、食材宅配という仕組みの部分のエクスペリエンスでした（わたしの場合はですが…）。宅配を使っても使わなくても食べる行為は発生します。でも、注文をしたり、モノを受け取ったりという行為は宅配を利用しなければ避けて通ることのできるものですよね。その追加部分の行為を丁寧にサポートすることがお客さんを惹きつけるポイントになるってことではないでしょうか。