高層マンション事情

2010年05月17日(月) 14:35

日本発信四方山話, 東京

先日、有明にある高層マンションにお住まいの知人宅にお呼ばれしました。
33階建てのこのマンションには、約1,000戸、4,000人の方々がお住まいだそうです。1階にある郵便受けは「私書箱かよっ」とツッコミたくなるような雰囲気でした(笑)。

最上階の33階は住民の皆さんのためのパブリックスペースになっています。高級ホテルのラウンジさながらにバーカウンターがあったり、大浴場や温水プールがあったり。風の強い日は出られないことになっているようですが、屋外には緑と水の癒し空間がありました。

 


椅子やソファがところどころに置かれていて、お台場の景色を上から眺めながらリラックスできるようになっています。飲食物の持ち込み(持ち出し?)が原則禁止になっているためか人気がなく、この日も使っている住人の方はいらっしゃいませんでした。屋内にはキッチン付きのレンタルルームがあって、その日はそのレンタルルームで、長年お料理教室で腕を磨いているというご主人の手料理をご馳走になりました。レンタルルームは予約制で、混み合うときは抽選になったりもするらしいです。それにしても、こういうスペースがあるとホームパーティを開きやすくなりますね。お客様をお招きするとなると、日々散らかし放題の部屋の掃除から始めなければならないから結構面倒なんです(日々片付けていれば面倒ではないのでしょうけど…)。こうして上のレンタルルームを使えれば、食材の準備をするだけでOK。部屋の収容人数も、座席は10脚程度だったと思いますが、立食にすれば30人はいけるくらいの余裕の広さ。使った食器やお鍋は洗って片付けなければなりませんが、部屋の掃除は担当の方にお任せなので楽チンです。

 


レンタルルームでランチを済ませた後、17階にあるお住まいにも寄らせていただきました。ベランダから見た景色、どうですか? すぐそこの空き地は東京オリンピックの選手村になる予定だったところ、運河を挟んだ先にある空き地は築地市場の移転先(予定)だそうです。オリンピックの開催がなくなって築地市場の移転も雲行きが怪しくなってきていますが、できればここ、ず〜っと見晴らしの良いままであって欲しいですね。

マンションは、言ってみれば一つの町みたいなもので、先にも書いたとおり4,000人もの人が暮らすことになるわけですから町の法整備も大変です。トラブルなく、住民全員が気持ち良く暮らせるようにと“住民総会”なる会合が定期的に開かれ、理事や役員を決めたり、住民から上がってきた議案を議論し、決議するのだそうです。町内会の総会ってことですね、つまり。で、その総会は有明コロシアムだか、日比谷公会堂だかをわざわざ借りて実施しなければならないほどに出席率が高いのだそうな。役員も立候補者が多すぎて選挙になったりするんだって。持ち回りで定期的に役員をやらされるのかと思っていましたが、集合住宅(リッチ系)の世界は私の想像を超えていました。都会の高層マンション暮らし、果たして是か非か…。