日本の新しい手みやげ

2009年11月05日(木) 20:47

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Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2009の中で、次世代を担うアーティストやデザイナーとの出会いと応援を目的にコンペが開催されていました。アートコンペとデザインコンペの2部門です。応募総数1,677点の中から、両コンペあわせて13点の作品が受賞の栄誉を預かりました。

デザインコンペの今年のテーマは、“新しい”日本の手みやげです。とても興味深いテーマです。わたし、仕事やプライベートで海外へ赴くときはいつも、何か“日本っぽい”おみやげを!ってかなり真剣に探すんです。日本に来てくれた海外からの友人・知人にもいつも何か持たせるかな。邪魔にならなくて、できれば使ってもらえるもので、それでいて気に入らなかったときに抵抗なく人に譲ったり、捨てたりできるくらいのものを。だから今回のテーマは本当に興味深い。このコンペをきっかけに商品化されるものも多いようなので、真剣に見させてもらいました。

 

[1] グランプリのチョンマゲ羊羹 [2] お気に入りはセッタクロック [3] マン額も捨てがたい

で、グランプリを受賞した“チョンマゲ羊羹(写真[1])”にいきなりガッカリ。だって食べものじゃ、まずアメリカへ持ち込めないし…。コッソリ持ち込むことはできるけど、そんな危険を冒すほどのおみやげじゃないし…。餡(あん)のお味は外国の皆さんの好き嫌い、けっこう分かれるからなぁ〜。

受賞作品の中で私が秀逸だなぁ〜と思ったのは、まず“セッタクロック(写真[2])”。雪駄を文字盤に、鼻緒を針にとあしらった掛け時計です。時差はあれど1日24時間は世界共通。時間の判別は難しそうだから使い勝手は正直悪いと思うけど、ちょっとしたインテリアになってくれそうな素敵さがあります。雪駄は、履き物である以上は2つで1足。おみやげを贈る相手と1つずつ分け合うようにしても素敵ですね。よし、これ商品化しましょう。

もう一つは“マン額(写真[3])”です。フォトフレームにマンガの背景や吹き出しを埋め込んであります。“単なる記念写真ではなく、旅のストーリーの一コマ”を臨場感たっぷりに飾れるようにしようというのがコンセプトだそうです。写真を撮ったときの気持ちにがっちりフィットするフレームを見つけるのは大変かもしれないけれど、逆にフレームに埋め込まれているマンガの中のフレーズや吹き出しに合いそうな写真を探して飾る!みたいな楽しみ方ができそうでちょっとワクワクしませんか? あるいは、そのフレームにピッタリの写真をこれから撮るぞ!と意気込んで楽しむこともできそうです。日本のマンガを愛する欧米の人たちには喜んで受け取ってもらえそうなおみやげです。これも商品化して欲しい!

皆さんはどの作品にグッときますか? その他の受賞作品はこちらでご確認ください。