トロント地下通路マップ

2009年08月21日(金) 12:29

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, カナダ, サインやUIの話, トロント

カナダはトロントに行ってきました。五大湖の一つ、オンタリオ湖のほとりにあるカナダでもっとも人口の多い街です。私たちが訪れていた数日間は、この夏いちばんの猛暑日だったらしく、湿度も高くて、なんだか日本へ帰る前の予行演習をしているような感じでした。

 

[1] トロント地下通路マップ [2] 天井からぶら下がる案内板 [3] 方角も教えてくれます

そんなトロントの冬は、氷点下が当たり前の厳しい季節だそうです。地元の人の話では、11月〜3月までの約半年間が冬で、2月が厳寒期なのだとか。北海道と似てますね。雪が降ったり、外に出たくないくらい気温が下がったりした日にも頑張って仕事をできるように、この町のダウンタウンには地下街が発達しているようです。中心部にそびえ立つ高層ビル群の地下は網の目のように(というのは少し大袈裟かな?)繋がっています。

でも、観光客としては、地上を歩くほうが通りの名前やランドマークになる建物などを手がかりに方角を確認することが出来て便利で、安心というのが本音です。だから、地下通路マップ(写真[1])を手に入れてからも地上ばかりを歩いていました。しか〜し、このマップの出来映えを確認したいという衝動に駆られた私は、勇気を出して地下へと足を踏み入れるのでした。

結論から言うと、マップもさることながら、地下通路の要所要所にある案内板なども含めてよく出来ていました。地下街を歩いていると、ところどころに写真[2]のような案内板が天井からぶら下がっているのに気付きます。何というビルの中にいて、矢印(黄色い三角形)の方向に何があるのかを教えてくれる案内板です。矢印の色にも意味があって、黄色の指す方向は”East(東)”です。マップ(写真[1])にもそれが記されていますが、地下通路の天井にも、写真[3]のような案内を置いて、方角を見失いがちな地下という空間での方向感覚を支援してくれています。

私の生まれ故郷、札幌も同じように地下街が発達しています。でも、たまに帰るといつも新しいビルが出来ていて、地下通路も延長されていて、便利だけど、知らないままに終わっている通路もあるのではないかと思います。札幌駅と大通り駅を地下で結ぶ計画もあったと思うのですが、そろそろ実現されましたかね? 冬の雪道では、毎年、慣れない観光客が転んで怪我をしたりしているから、それを防ぐという意味でも地下通路の存在は重要です。でも、知らないと使えないし、知っていても迷ってしまいそうで腰が引けてしまうというのが観光客の本音ではないでしょうか? トロントのような地下通路マップ、札幌でも作ってくれないかな? 私が知らないだけでもうあったりする? どうですか〜>札幌にお住まいの皆さん。