左折するべし

2009年08月01日(土) 04:49

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, サインやUIの話, パロアルト暮らし, ヒトについて, モノ+コトの話

いつもお世話になっている近所のオーガニックスーパー”Whole Foods”。歩いていける距離なのでたいがい歩いていくのですが、遠出した帰りに車で寄って巻き寿司を買って帰ることもちょくちょくあります。巻き寿司(いわゆるカリフォルニアロールというヤツです)、普通に美味しいです。

 

[1] 駐車場から道路に出ます [2] 矢印がグニョってる [3] 出た先の道路は一方通行

買い物を終え、駐車場の出口へ向かって車を進めると(注:運転しているのは旦那です。言わんでも分かるってか?)、車中から写真[1]のような光景が見えてきます。出入りする車を誘導するために、路面に矢印が記されているのですが、道路へ向かう方の矢印が左方向にグニョっと曲がっています(写真[2])。

3枚目の写真でお分かりいただけるかと思いますが、そう、出口を出たところの道路は、右から左へ向かう一方通行の道路なのです。旦那曰く、無意識のうちにハンドルを左に切ってしまうくらい、この矢印の効果はデカイのだそうです。

この矢印を情報として利用する人、つまり運転手が置かれている状況(=車の運転をしていて、外の道路へ出ようとしている)や周辺の環境(駐車場から出た先の道路は右から左へ向かう一方通行)を考慮して、矢印をほんの少しグニョらせるなんて、些細なことですがなかなか思いつくことではないような気がします。こんな小さな工夫で、要らない事故を防げるなんて素敵です。こういうちょっとしたイイことが町にたくさん増えると、嬉しいし、楽しいし、住みやすくなりますね、きっと。