シャラポワの雄叫び
2009年07月28日(火) 13:53
アメリカ縦横無尽, スタンフォード, パロアルト暮らしスタンフォード大学にあるTaube Family Tennis Stadiumで現在、USオープンテニスの前哨戦 Bank of the West Classic(バンクオブウエスト・クラシック) が開催されています(2009年7月27日〜8月2日)。
テニスラケットが重すぎる!というふざけた理由で(笑)、日本から持ってきたテニスラケットは結局タンスの肥やしと化していますが、テニスの試合観戦はかなり好きです。オランダにいた半年間、言葉が分からないために見られるテレビ番組が少なく、常に英語オンリーのCNNニュースと解説が分からなくても楽しめるEuro Sportsというスポーツ番組ばかり見ていたのですが、よくテニスが放送されていました。そういうわけで、自分ではプレーしませんが、テニスのルールはかなり頭に入っています。エースをねらえ!も読んでましたし。
今回の大会は、USオープンの前哨戦ということもあり、世界ランキングの上位にいる選手がかなり参戦しています。ウィリアムズ姉妹、エレナ・ヤンコビッチ、エレナ・デメンティエワ、マリア・シャラポワなどなど。そして、シャラポワ選手の初戦の相手は、杉山愛選手です。ウェブサイトの出来がイマイチでいつのチケットを買えば二人の対戦を観られるのか分からなかったから、事務局に電話までしてしまいました。チケット入手できたから許すけど、試合のスケジュール、もっと分かりやすくしろよ>ウェブサイト。
さて肝心の試合の模様ですが、第1セットで杉山選手がいきなり3ゲームを連取するという驚きの滑り出し。会場は不甲斐ないシャラポワ選手に少々ガッカリというムードで始まりました。しかしその後、シャラポワがあっさりと調子を取り戻して逆転し、6-4で第1セットを奪います。続く第2セット、シャラポワのペースでゲームが進みますが、後半になって調子を崩したところに杉山が容赦なく襲いかかります。タイブレークにもつれ込んだ接戦をなんと杉山が取りました。観客からも大歓声です。そして期待の第3セット。第2セットに続く接戦を期待しましたが、杉山の調子は総崩れ。シャラポワの調子はうなぎ上りで、結局あっさりとシャラポワが第3セットをもぎ取って勝利を収めました。第3セットは残念でしたが、第2セット後半の杉山のファイトは、シャラポワを観に来た大勢の観客をも引きつける本当に素晴らしいものでした。続くとよかったんですけど…。
それにしてもシャラポワ人気、スゴイです。ゲームの合間になると、シャラポワの周辺に観客が津波のように押し寄せます。対する杉山はどんな心境なんでしょうね? 試合に集中できてむしろよかったりするのかな? かくいう自分も、杉山のプレーよりも何よりも、シャラポワの雄叫びを生で観る(聞く?)のが狙いでしたけど。
次の観戦は、最終日の決勝戦。どんな組み合わせになるか楽しみです。