遠回りドライブ

2009年07月08日(水) 02:12

アメリカ縦横無尽, ベイエリア, ロサンゼルス

ロサンゼルスへやって来ました。車で。

 

[1] Big Surの絶景 [2] アーモンド畑 [3] 石油採掘場

ハイウェイをただひたすらぶっ飛ばせば5時間半の距離なのですが、なにせ運転手が旦那一人なので、途中に休憩がてら観光できる場所を挟むのがイイだろうということになり、そこで、Big Sur(ビッグサー)という大人気のリゾートタウンを通る海岸線沿いのドライブコースを気持ちよく南下することにしました。

以前紹介したモントレーとカーメルを結ぶ17マイルドライブもなかなかの絶景でしたが、ビッグサーまで下るともっとすごかったです(写真[1])。道路やビューポイントから微かに見える家々は半端のない大豪邸。欠片しか見えないのに大豪邸だと言い切れるくらいの雰囲気でした。

ビッグサーを過ぎたあたりでロスまでの所要時間を確認すると、まだ5時間以上ありました。すでに家から3時間以上ドライブしているのになぜ? 理由は簡単。途中にビッグサーを挟んで長距離ドライブを刻んでいく作戦を立てたつもりでしたが、実際には単に遠回りをしているというだけで、総走行時間は1.5倍くらいになっていたのです。旦那は事前に分かっていたみたいだけど、ビッグサーに行きたかったら黙っていたのだそうな。まぁ、運転手が行きたいって言うならついていくしかないのでそれでイイのですが、さすがにビッグサー以降の5時間は辛かった。周囲を埋め尽くすワイナリーを眺めながらドライブしている辺りはよかったのですが、それが過ぎてからは乾燥地帯の中、面白みのないドライブが続きます。少しするとアーモンド畑が周囲に広がるようになりました(写真[2])。旦那が最近読んだ蜂の本にアーモンド畑と養蜂家との関係が述べられていたと言って楽しそうに話を始めます。しかし長くは続きません。また黙々とドライブです。そしてひたすらゴールを目指している途中で一瞬興奮したのはLost Hills(ロストヒルズ)にある石油採掘場にさしかかったとき。道の左右に巨大な採掘機が、それこそ無数に姿を現しました(写真[3])。その一つ一つが、まるで鹿威しのようにカコンカコンと、あるいは杵で餅をついているかのようにドスンドスンと動いています。アメリカで18番目に大きな石油採掘場で、残存石油埋蔵量ではアメリカ第6位だそうです。石油の採掘って、こんな地味な感じなんですね〜。初めて見ました。

その後はまたしばらく面白くない風景が続きましたが、夕方6時前になんとか目的地へ到着。日が長いおかげで、町の様子を見て歩く時間にありつけました。ちなみに初日はロサンゼルス郊外のサンタモニカという町に宿泊です。ビーチを見下ろすホテルの部屋で、景色を堪能する間もなく眠りに落ちました。