虫除けスプレーのレンタルを!

2009年06月04日(木) 03:12

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, ナショナルパーク, フロリダ&カリブ海, モノ+コトの話

念願のエバーグレーズ国立公園へ行くチャンスに恵まれました。フロリダ半島の南端に広がる大湿原。以前、仕事でマイアミを訪れたときにもチャンスはありましたが、ご一緒していたクライアントの皆さんが行くというので私は遠慮。休みの日にまでクライアントにお付き合いする余裕がなかったというのが実は本当のところです。

 

[1] オープンカーをレンタル [2] 大容量虫除けスプレー [3] 優雅に泳ぐアリゲーター

さて今回は、せっかくフロリダくんだりまで来たということで、お上りさんっぽくオープンカーをレンタル。クライスラーのセブリング(写真[1])を運転することになりました(旦那が)。レンタル手続きが済んで、いざ出発!とその前に、とりあえず屋根を開けてみるか〜ってことで開けようとしますが、開かない…。いやそれよりも、屋根を開けたらスーツケース二つ、ぜんぜん収まりませんよ(笑)。ってことで、エバーグレーズへ向かう前にホテルへ寄る羽目になりました…。

ホテルに荷物を置き、気を取り直していざ出発!と思いきや、やっぱり屋根が開かない。取説を引っ張り出して根気よく調べた結果、屋根を開けられる状態にするためのフックが破損していて、そこをなんとか固定しないと開けられないことが判明しました。さすがレンタカーです。その辺に落ちていた木片を挟んでフックを固定したら開いたので、それで騙し騙し行ってみることにしました。

いやしかし、空はドンヨリ。いつスコールが来てもおかしくない状態です。結局、少しポトリと小雨が差した状態で屋根を閉めることにしたら、5分としないうちに土砂降り。オープンカーって、タイミングを読み間違えると大惨事になるってことがよく分かりました(笑)。

さて、いよいよエバーグレーズ国立公園に潜入。まずは入園ゲート手前にあるビジターセンターで虫除けスプレーを購入します。蚊が多いらしいからこの用心は大切。酒飲み二人はよく虫に刺されるもので…。購入したのは写真[2]のような缶のもので、とても使い切れない容量です。全身はもちろん、車のシートなどにも吹きかけておいたところ、その後は蚊の存在をほとんど忘れるくらいでした。蚊が少なかったのか、虫除けスプレーの効果が絶大だったのか、状況を確認する術は残念ながらありません。一つ確実に言えることは、ほとんど未使用に近い虫除けスプレーが現在我が家にあるということです。

エバーグレーズは、農業用水の取水や排水の流出、大都市やリゾートの水需要の増大などによる影響を受けて存続の危機に瀕しているそうです。これを救おうと、国も多くの予算を割いているし、訪れる観光客や州民にはエコな生活が呼びかけられたりもしています。呑気な観光客の一人としては、ゴミを持ち帰るとか、水の無駄遣いをしないとか、小さなことしかできませんが、植物の生育を妨げ、爆音が野生動物を脅かすとしてエコな人たちが毛嫌いしているエアボートに乗らなかったというのが一番の貢献と言えるでしょうか…。

そんなエコを呼びかける人たちに私は提案したい。虫除けスプレーのレンタルサービスを。

蚊の多くなるこれからの季節には、私たちと同じようにビジターセンターで虫除けスプレーを購入する観光客、増えると思います。中のキャンプ場で何泊もするとか、子供を5人も6人も連れた大家族だったりすれば8ドルの巨大スプレー缶も惜しくないとは思いますが、ほんの半日園内で過ごす通りすがりの観光客にとっては、無駄な容量です。残ったものを持ち帰りはしたものの、この先もそうそう使うことはないでしょう。敵の種類が違えば効果もあまり期待できなくなります。エバーグレーズで買った虫除けスプレーを後生大事に日本へ持ち帰ったところでたいした使い物にならず捨てることになる日が来るのは目に見えています。ゲートやビジターセンターでレンタルサービスをしてくれれば、助かる人が増えると思いませんか? 無駄にする分も減るし、ゴミも減らせます。なんなら料金は据え置きでもイイ。返し忘れて持ち帰ってしまう人も出てくるだろうから、むしろ据え置きが望ましいかもしれません。逆に、返してくれた人には半額を返金するとかいう仕組みにすることも考えられますね。虫除けスプレーを作っている会社の人に憎まれそうな提案ですが、エコ派な皆さんになら考えてもらえるかな? 

そういうわけで、エバーグレーズで目にした大自然や間近に見たアリゲーターを始めとする野生動物たちのご紹介がないまま終わり(笑)。写真のスペースが一枚分余っているので、悠々と泳ぐアリゲーターの写真を載せておきます(写真[3])。他の写真はウェブアルバムでお楽しみください。