西カリブ海クルーズ
2009年05月28日(木) 02:52
UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, フロリダ&カリブ海, モノ+コトの話ジャマイカで苦行に挑戦するために、実はカリブ海クルーズしてきました。海外旅行自粛ムードの日本の皆さん、どうもスミマセン。呑気な船旅、とても興味深い体験でした。
今回はCarnival Cruise Linesという会社が運航するCarnival Libertyという船に乗りました(写真[1])。マイアミ発着7泊8日、寄港地3ヶ所(ジャマイカ、ケイマン諸島、ホンジュラス)のツアーです。通常は、ジャマイカ、ケイマン諸島、そしてメキシコのコスメルに寄港するツアーですが、豚インフルエンザの影響で、メキシコに代わりホンジュラスのロアタン島に立ち寄ることになりました。乗客は3,200人。アメリカ人に海外旅行自粛ムードはないようです(笑)。出国の際、健康チェックのための問診票を提出させられましたが、これも自己申告レベルでした。
では、船内の様子を少しご紹介しましょう。
船は12階建て。もちろんエレベータ付きです。
上層階(9階〜12階)には、プール、スポーツジム、ジョギングコース、ミニゴルフ場、バレーボールコート、バスケットボールコートなどなど、さんざん食べ過ぎても運動をして帳消しにしたつもりになれるよう各種スポーツ施設が用意されています(写真[2])。ただし9階には、24時間オープンのジャンクフード屋さんも軒を連ねていますので簡単に食べ過ぎることが可能です。
しっかり落ち着いて食事をとりたい人は、3階〜4階にあるレストランへ行きます。日替わりの、意外においしい食事を楽しめます。ただしパスタはお決まりのように茹ですぎでマズイので選ばないのが懸命です。それ以外なら、肉も魚もデザートも期待を遙かに上回るおいしさでした。ウェイターに勧められるまま、毎晩デザートにまで手を出してしまった私たちは、二人して現在少々太り気味です…泣。ちなみに、食事代はクルーズ料金に含まれています。さらにちなみに気になるクルーズ料金は、大人二人分で約900ドル。三度の食事付き。窓付きのお部屋で“ロケーションは問わず”という条件付きのお値段です。自分で部屋の場所を選んだり、バルコニー付きの部屋にしたりすると値段はグンと高くなりますが…。
食事代込み7泊8日のツアー大人二人分で900ドルは、安いですよね。ただし、込み込みの料金体系や料金表示が好まれる日本とは違って、アメリカでは商品そのものの料金をスリムに安く見せる傾向があります。つまり、別途いろいろお金がかかるということです。
まず大きいのは税金。消費税と入港税という名目で約430ドルかかりました。そしてチップ。乗船と同時に一人一泊10ドルのチップ支払いが強制されます。いちいちチップのことを気にしたり、毎度のサービスに対して細かい計算をしたりという手間を省いて差し上げましょう!というのがクルーズ会社側の言い分で、確かに面倒は減ります。でも、一人一泊10ドルということは二人、7泊8日で合計140ドルです。これを“高い”と思うのは、やはりチップ慣れしていないからでしょうかね…。クルーズチケットを購入する際に、この件についての情報がまったく提示されなかった点とあわせて、少々不満です。
食事代は代金に含まれていますが、飲み物代金は別です。水やコーヒー、紅茶、オレンジジュースなどは無料で飲めますが、私たちの喉が欲する飲料(アルコールってやつです笑)は別料金。おまけに15%のチップ代が自動的に上乗せされます。
船上での支払いは、クレジットカードの登録と引き替えに(現金をデポジットすることもできます)渡される“Sail & Sign”カードを使います(写真[3])。部屋のカードキーとして、船内でのIDカードとして、そして船上用のクレジットカードとして、一枚三役のこのカードさえ持ち歩けば船内でのあらゆる用事が済んでしまうという、便利だけど、危険もいっぱいのカードです。だって、船上カジノで際限なくギャンブルを楽しむこともこれ一枚で可能ですから…。オランダでカジノの怖さを体験済みの我々は、近くを通る度に吸い込まれそうになる衝動を抑え、なんとか耐え凌ぎました(笑)。
結局、酒代も合計260ドルくらいで済みましたから、我々にしては飲まなかったほうです(笑)。なぜかと言うと、船が思った以上に揺れるので、酔いも回りやすいのでした。慣れるまで少し時間がかかりましたが、慣れてくれば、夜は揺りかごに揺られているような感じで爆睡できます。酒量も抑えられて、船旅なかなかイイですよ。