エレベータの所在地一覧
2009年05月21日(木) 09:05
UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, サインやUIの話, サンフランシスコ, モノ+コトの話サンフランシスコのとあるホテルで利用したエレベータです(写真[1])。1階のロビーで撮りました。
なんの変哲もないエレベータですが、背後の壁に写真[2]のような表示があります。これを見れば、全部で8機あるエレベータのそれぞれが現在何階にいるか、上下どちらの方向に移動中か、そして、どの機が一番に自分を迎えに来てくれるかが一目で分かるというわけです。便利ですね〜。
ところが、そう便利でもないんです(笑)。
まず、エレベータの配置ですが、8機が4機ずつ向かい合わせに並んでいるのではなく、この表示が掲示されている壁と向かい合う形で4機、この表示が掲示されている壁の裏側に残りの4機があります。つまり、この表示が見える状態からは、壁の向こう側にある4機を見ることができません。表示を見て2番のエレベータがロビーにいるぞ!と思い、壁の反対側まで行ったとしても、おそらくその頃には手遅れで、そのエレベータはすでにロビー階を後にして上か下への移動を始めてしまっていることでしょう。
そしてさらに酷いことに、エレベータ各機には、どれが何番なのかの表示がありません! 配置からおおむね予想がつくかもしれませんが、そんなことを考えている間にエレベータの扉は閉まり、無情にも自分をおいて移動を開始するに違いない。
この表示は従業員のためのものなのですかね? それともメンテナンスに必要? せっかく表に出ていても、ユーザにとっての使い勝手はいまひとつなので、隠してもらったほうが気分がイイかもしれません。