ネイティブアメリカンのお祭り

2009年05月10日(日) 10:33

アメリカ縦横無尽, スタンフォード, パロアルト暮らし

母の日の週末には毎年、スタンフォード大学の敷地内にあるユーカリグローブの森でネイティブアメリカンのお祭り“Stanford Powwow”が開催されます(写真[1])。

 

[1] スタンフォード・パウワウ [2] 気合いの入った衣装 [3] 踊りもスゴイです

会場に到着するや否や、厳かな雰囲気のセレモニーが始まりました。早速カメラを構えたのですが、先祖代々伝えられてきたとてもスピリチュアルな歌と踊りなので写真撮影は控えるように!と係員に怒られる私…。無宗教の私にはよく分からない精神的な話で、多少納得がいかないところはあったけれど、分からないからこそ引くべきかな、と思い潔く退散。セレモニーが終わってからは写真撮影もOKになったので、煌びやかな衣装を身に纏ったネイティブアメリカンの皆さんを遠慮なく撮らせてもらいました。

男性は狩りに向かう勇ましさを(写真[2])、女性は優雅に、そして美しく部族を支える姿を(写真[3])模した感じでしょうか? どの衣装にも、自分のルーツを敬い、大切にする気持ちがたっぷりこもっているように見えました。毎年、この日のためにたくさんの時間とお金をかけて準備するのでしょうね。炎天下で、どう見ても重くて暑苦しい衣装を纏いながら、力強く、あるいは優雅に踊り続ける姿には観る人を惹きつけるものが確かにありました。(衣装と踊りはコンテストでもあるので、賞金狙いで気合いが入っているという人も中にはいるかもしれませんが…。)

少し年長のお兄ちゃんが弟の手を引いて一緒に踊っていたり、迷子とおぼしき小さな子を、派手に踊りながらも気遣う大人達がいたり、若い男女が踊りそっちのけで語り合っていたり、輪の中で繰り広げられる人間模様に私たちは思わず見入ってしまいました(笑)。でも、頭上から照りつける直射日光に耐えるのは容易なことではなく、日焼け止めをぬり忘れた旦那の顔と腕は、見るも無惨に真っ赤っか。コンテストの結果まで見届けるいことができなかったのが残念でした。