雇い主の義務
2008年12月19日(金) 21:17
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, オランダ暮らし, モノ+コトの話一昨日の夕方、旦那が大きな段ボールを抱えて帰宅しました(写真[1])。 「大学からクリスマスプレゼントだって!」と、喜んでいます。
私としてはよく意味が分かりませんが、箱に名前も書いてあるし、開けても怒られることはないだろうから開けてみよう!と、少しワクワク。なかなかの重みです。いやいや、重さと素敵さが比例するとは限らないから、油断しちゃいけないぞ、ここはオランダだ…などと旦那と会話を交わしながら開封して、ひとつひとつ品定め。
出てきたものを取りあえず並べてみました(写真[2])。 全体的に“赤い”ですね。クリスマスだからってことでしょう、きっと。
中身はですね、オランダでお馴染みのお菓子やジュース(あまり美味しくなさそうなものが多い)、子供用にはサンタさんのぬりえとか、点をつないでお絵描きをする遊びとか色々できるようになってるノートや蛍光ペンセット(うち、子供いないんですけど…)、赤ワインにワイングラスのセット(これは酒飲み夫婦には嬉しい)、オリーブ、チーズなどのつまみもついています。お酒を飲まない人もいるかもしれないってんで、紅茶やココア、コーヒーなども入ってました。しかし、コーヒーはエスプレッソマシン用のものみたいで、うちでは使えませんね。
アイントホーフェン出身のアーティストさんがデザインしたという柄のお皿やコースター、USBメモリなどが、やはり同じ柄をあしらった鞄の中に入っていて、これはどうやら今年のTU/e(旦那が所属する大学)スペシャルのようです。ちなみに、ワイングラスにも、同じ柄が彫り込んであって(写真[3])、せっかくのボヘミアングラスを台無しにしています(笑)。
翌日、旦那が大学でリサーチしたところ、この“雇い主が社員にクリスマスプレゼントを配る”っていうのは、オランダでは当たり前の慣習なのだそうです。企業や大学などはほぼ100%が実施していて、専門の業者がいるのだとか。その業者は、クリスマス以外の時期、何をやっているのだろうか?とか思わず考えてしまいますが、翌年のための営業とかしてるんだな、きっと。
もらったプレゼントは、自分の家で消費できるものばかりとは限らないので、要らないモノはお友達へのお誕生日プレゼントなどとして転用するそうな。う〜ん、要らないモノを回されるお誕生日…複雑だ。ちなみに、転用するときの注意点としては、お誕生日の本人はもちろん、その家族の勤め先とかもチェックして、“クリスマスプレゼントの残りを回した”ということがバレないようにすることだそうです。一応、気を遣うんですね(笑)。
そういうことなので、私たちも一部は“オランダ土産”として転用しようかと…。この日記を読んでいるそこの貴方が受け取ることになるかもしれませんよ〜。ふふ。