欧州鉄道の旅(オーストリア)

2008年09月16日(火) 22:52

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, オーストリア, モノ+コトの話

先日の旅行中、オーストリア国内を走る長距離電車に乗りました。 節約が基本なので、二等車、もちろん。

[1] 個室で広々鉄道の旅 [2] 頭置きは高さ調節可能 [3] 空調やアナウンス音量も調整可能

私たちが乗った車両は、写真[1]にみられるような“個室”がズラズラ〜っと並ぶタイプのものでした。3人掛けが向かい合わせになって合計6席で一部屋になっています。空いていれば、足を伸ばしてゆったり旅をすることができます。座面は前へスライドするようになっているので(旦那の右側足下側の座面はスライドさせてあります)、6席全部の座面をスライドさせれば、普通に“ベッド”のように使えるのではないかと思います。そんな使い方する人がいるのかどうかは分かりませんが…。

“頭置き”は写真[2]のように上下に動かせるようになっています。座高に併せて調整すれば、ベッドにしなくても、ぼちぼち快適に頭をもたげて眠ることができそうです。
座席の上部には荷物置きがありますが、頭置きと荷物置きの間には鏡がはってあって、自分の頭上の荷物を鏡越しに確認できるようになっています。これは、セキュリティ上、なかなかの配慮ですね。見知らぬ隣人が、頭上の荷物をゴソゴソいじっていたら確かに気になります。“私の荷物には触ってないわね”ってことをさりげなく確認できるというわけです。まぁ、本気で盗みをするような人は、このくらいの鏡はものともせず、上手に盗れてしまうのだとは思いますが、多少の抑止力になっている、と期待したいところです。

個室の入り口上部を撮った写真[3]を見るとおわかりいただけるように、電灯はもちろん、空調や車内アナウンスのボリュームも個室ごとに調整できるようになっていました。窓側にはゴミ箱と電源もありました。長距離電車といっても、リンツからウィーンまでの1.5時間、昼間の移動に使っただけなので、この個室の良さを満喫したわけではないと思いますが、これなら長距離移動もさほど苦しくなくできそうな気がします。“欧州鉄道の旅”ってやつが人気なのもわかりますね。こうなると一等車の作りが気になるところですが、庶民なので体験するチャンスがあるかどうかは分かりません(笑) 。