シーツ交換不要です!
2013年09月03日(火) 18:48
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 静岡, モノ+コトの話BEDMAKING ONLY: “Do not disturb” and “Please make up the room” are the ordinary set for communication with housekeepers at a hotel in the world. The cocochee hotel in Numazu provides the 3rd option, telling that I’m happy enough to keep using the same sheet for another night. Many hotels prepare a card for that communication which is to be placed on the bed. This may be an easy additional task for Westerners who have tipping customs, but it’s very forgetful for Japanese (for myself, at least). Combining it with an accustomed action makes it easier for us to choose an eco-friendly option.
ココチホテル沼津の滞在レポートです。本当は、ビジネスホテルにしては珍しいデザイナーズタイプのお部屋に泊まりたかったのですが、満室で予約できず、和モダンなツインルームが次の狙い目だったけれど、ここもいっぱい。で結局、客室数が最大でホテルとしても一押しのリラックスダブルルームに2泊しました。お部屋は16㎡というこぢんまり仕様。そこにロッキングソファ(写真[1]の中のピンクの物体)まで配置しちゃってるから、お部屋の狭っ!感はかなりのものでした。
それでも満足度が高いのは、靴を脱いでゆっくりと寛げる畳敷きと3点分離式の水回りのおかげでしょう(写真[2])。3点ユニット仕様の手狭感と比べたら、日本人的にはもう雲泥の差。その水回りを確保するためにリビング部分が狭くなってしまっているというのだったら、もうそれは仕方ないから許すってなる。日本人の気持ちを汲み取った見事な客室デザインだと思いました。
加えての驚きは、掃除のおばちゃんとのコミュニケーションに使うアレの新しさ。どっち向きに下げたか心配で何度も確認したくなってしまう“ぶら下げタイプ”ではなく、部屋の中に居ながらにしてどっちのメッセージを出したかを確認できる“マグネットタイプ”を採用している…というところまでは他のビジネスホテルにも見られる工夫です。“起こさないでください”と“掃除をしてください”のよく見かける2枚セットに加えて、ココチホテル沼津には、“寝具のカバーは交換不要です”という3枚目がありました(写真[3])。
連泊するけどシーツ交換なんて要らないぜ!と言ってくれるエコなお客様は“この札をベッドの上に置いてください”みたいにしているところが多いと思うのですが、あれは置き忘れるんですよねー。チップを置く習慣に慣れた欧米人にはどうってことのない追加の行為なのかもしれませんが、日本人は忘れる。というか、私は忘れる、ほぼ確実に。その忘れやすい行為を、退室時の気づきやすい行為の中に混ぜてしまうという発想は斬新だと思う。