二番煎じの難しさ
2013年06月24日(月) 17:02
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 静岡, モノ+コトの話DIFFICULTY OF IDEA RECYCLING: Once you unscrew the green cap, hidden green tea powder falls into the water. And, shake the bottle to make a fresh tea. This is a kind of recycled idea based on the soda which has sold well since 2008, which doesn’t bring us feel something new or interesting. Idea recycling is hard to success, isn’t it?
さいきん“振って飲む”ゼリー飲料なるものが増えてますね。その先駆けとなったのは、2008年の春に日本コカ・コーラがファンタの日本発売50周年を記念して、“振らなきゃ飲めない炭酸飲料”という斬新なコンセプトで世に送り出した“ファンタ ふるふるシェイカーオレンジ”のようです。今の今まで、知りませんでした。そんな楽しげな商品が世に出てすでに5年が経とうとしていることを…。なぜだろう? 携帯性を重視していつもペットボトル飲料を買ってしまうからかな? 炭酸飲料よりもお茶系ばっかり飲んでるからかな?
ということで、ペットボトルに入った振って飲むお茶にはめざとく気づいたぜー(写真[1])。この“振っておいしい!静岡茶”は、伊藤園とイオンのコラボ商品で、イオングループ店舗にての限定発売らしいです。
そんでもって飲んでみました。緑のキャップを回すとなかなかの勢いで内フタが下、つまり水の中に落ちて、隠れていた緑茶粉末が水の中にばらまかれます(写真[2])。緑のキャップをがっちり閉めて、かなり一生懸命にボトルを振りますと、粉末がじわじわと水に溶けて、“新鮮な”緑茶の出来あがり。
ちなみに新鮮さっぷりはよく分かりませんでした(笑)。キンキンに冷えた水に、粉末がなかなかキレイに溶けきらなくて…。ちょくちょくフタを閉めて振るってのは手間ですね…。おまけにフタには緑茶粉末を忍び込ませるために使われていると思しき細長い筒がもれなく付いていまして(写真[3])、開け閉めにはなんとなく違和感あり。“振って飲む”シリーズの発展系としてお茶を出してきた発想は悪くないと思うのですが(お茶のほうが先にやってたらゴメンナサイ)、炭酸飲料でヒットした後の二番煎じ(お茶だけに…笑)である以上、“振って飲む”ことにエクスペリエンスとしての新鮮味や面白みもありません。それに、振ることによって必然的に生じるジャバジャバジャバ…な音も決して心地よいものではない…と思う。んーーーーー、二度買うことはなさそう。