2013年2月の読書記録

2013年03月31日(日) 21:40

本&映画の紹介

3月が終わりましたね。ということで2月の読書記録を急ぎアップします。2月はやはり、28日しかないということで読書は進まず…という言い訳(笑)。でも大丈夫。3月に挽回します。挽回できていることを認識したうえで書いているので自信満々。
2月に読んだ小説では『ダイナー』が断トツでオススメです。わたしと似たような業界・業種でお仕事している方には『選択の科学』が必読書。

 

読んだ本の数:7冊
読んだページ数:3078ページ
ナイス数:13ナイス

我が家の問題 我が家の問題
様々な夫婦の形、家族のあり方があって、どこの家もちょっとした心配や苦労を抱えていて、でも互いに対する想いがあれば、多少の行き違いも解決できる。うちだけが特別って思っちゃいけないよ…という何気に深イイ話の連続でした。最後の『妻とマラソン』で期せず涙を流してしまったよ。よし、うちも仲良くガンバロー。
読了日:2月5日 著者:奥田 英朗

 

晩鐘〈上〉 (双葉文庫) 晩鐘〈上〉 (双葉文庫)
悲しい話の続編はやはり悲しい。一つの事件が生み出した悲劇は、じわじわと回りを巻き込み続けながら下っているとは気づかないくらいの緩やかな下り坂を転がり落ち続ける。終わりは…あるのだろうか?  内容もさることながら、この本は文庫のくせに重い。下巻も負けじと厚いが終わりが気になるのでやめられないです。
読了日:2月11日 著者:乃南 アサ

 

晩鐘〈下〉 (双葉文庫) 晩鐘〈下〉 (双葉文庫)
加害者の家族が辛いのは当たり前、でも被害者の家族も同様に辛い目に遭う。それでも結局は加害者サイドが背負っていくことになる十字架のほうが重たくて悲しい…という話…なのかな?終わりは切ない。たぶん、もう少し違う終わりを期待していた、自分。 ところで、小学生男子の心中が綴られるシーンがたびたびありますが、そのときの言葉づかいがなんか違う気がしました。小学生らしからぬ難しい言葉で考えたりはしてないんじゃないかなって(感じてはいるかもしれないけども…)。
読了日:2月16日 著者:乃南 アサ

 

若者のホンネ 平成生まれは何を考えているのか (朝日新書) 若者のホンネ 平成生まれは何を考えているのか (朝日新書)
よく観てる。教育者という立場上、平成生まれの若者と接さざるを得ない著者は極めて冷静に若者達の言動を見つめ、昭和の時代を振り返りながら、どちらを否定するでもなく客観的に今の若者たちを分析していてイイです。若者の気持ちが分からなくて困っている大人に限らず、若者たちにもコレを読んで、自分たちを客観視してみてもらいたいです。
読了日:2月18日 著者:香山リカ

 

良心をもたない人たち (草思社文庫) 良心をもたない人たち (草思社文庫)
感情的な愛着から生まれる義務感が良心。恐怖にもとづいて働く心の中の見張り役がスーパーエゴ。そこに愛があるかどうかで区別するのか…。わたし達の同情心に訴えかけてくるような戦略をとる輩はソシオパスかもしれないってことで用心すべし。振り込め詐欺とかってもろにこの範疇ですね。アメリカでは25人に1人がソシオパスだそうな。多いよー。集団本意で相互関係を重んじるアジア諸国ではもう少し割合さがるって。しかし油断は禁物だ。とか疑って生活してたら疲れますな…。
読了日:2月23日 著者:マーサ スタウト

 

ダイナー (ポプラ文庫) ダイナー (ポプラ文庫)
きわめてグロテスクかつジューシーで、デザートまで突き進まずにはいられませんでした。ヤクザ相手に粘り続けるオオバカナコが頼もしくて感心する。どんな状況でもお腹って空くんだよね。
読了日:2月26日 著者:平山 夢明


 

選択の科学 選択の科学
“ジャムの研究”で有名なシーナ・アイエンガー氏が“選択”にまつわるこれまでの研究成果をまとめてくれた良書。人間の思考や認知の仕組み(もちろん“選択”にまつわる部分のみですが…)を分かりやすく教えてくれます。同業者向けオススメ書籍に追加が決まりました!
読了日:2月28日 著者:シーナ・アイエンガー