2013年1月の読書記録
2013年02月13日(水) 18:41
本&映画の紹介1月は仕事が忙しかった割に結構読めた。年末から読みかけていた本が月初めにバタバタと読み終わっただけな感じもするけども…。最後の一冊は読書にいれて良いものかどうか迷うが(笑)、マジメな本が多かったから、ま、イイでしょう。ちなみに2月はかなり出遅れています。追い上げなるか…。
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2699ページ
ナイス数:29ナイス
値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国 (朝日新書)
年をまたいでやっと読了。面白かった。スウェーデンの二酸化炭素税とか、オランダの走行距離税とか、やっぱり暮らしてみないと分からないことってあるよねー。(オランダには暮らしてたけど車を持ってなかったのだ。)考え方や価値観、文化的背景もしっかり価格に影響してくるってこと、知っておいて損はないです。
読了日:1月4日 著者:柳沢有紀夫
アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか
さらりと読める一冊。なぜなら文字が少ないからさ。あんまり新しい話もないような気がするけれど、ジョブズの軌跡の重たいところ(というか、日本でも話題になったから理解しやすいと思われるところ)を一冊にまとめている点が本書の価値であり、面白いところ…でしょうかね。
読了日:1月6日 著者:日経デザイン
「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス (光文社新書)
質的調査を実施する側の人間としての真摯な態度や考え方、他の研究者に対する敬意や叱咤など勉強になること満載です。が、ところどころに異を唱えたくなる記述あり。まー、著者の考え方ややり方を“あたりまえ”と思う必要はないってことでイイですかね。
読了日:1月7日 著者:好井 裕明
歴史を考えるヒント (新潮文庫)
すごく勉強になりました。知らなかったというか、きちんと考えようともしてこなかった大事な話のオンパレード。日本という国名が決まったのはいつか、知ってます? 百姓は農民とイコールじゃないとか、関東関西の関の字はどこから来てるかとか、読んでて唸りまくり。著者の歴史と研究に対する姿勢、他の研究者に対する敬意にも胸を打たれました。素敵な日本人が著した素敵な日本のお話です。
読了日:1月9日 著者:網野 善彦
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
『悪の教典』よりこっちがオススメ…と言う人が多かったので読んでみましたが、途中で思い至ったとおりのエンディングで少々ガツカリ。『悪の教典』のときも思いましたが、エンディングを思わせる伏線が分かりやすすぎるのではなかろうか?
読了日:1月18日 著者:貴志 祐介
下流の宴 (文春文庫)
福原家の父ちゃんが何気に頭の回る並以上の大人で、嫁を間違えなければもっと幸せな家庭を築けていたに違いないのに、でも後悔もなく、諦めがイイ感じからすると(あまり描かれていないけども…)、嫁としてもやはり相手を間違えたところから始まったというお互いの悲劇なのかもしれない。子どもは巻き込まれてるだけな感じも悲しい。
読了日:1月19日 著者:林 真理子
フリーランスの教科書 (星海社新書)
税金が上がるいっぽうなので、そろそろ節税対策とか考えてみようか…くらいなノリで、ついこの手の本に手を出してしまう確定申告シーズン到来。そして還付金が入る頃には忘れてしまうという例年どおりの流れ(笑)。
読了日:1月22日 著者:見田村 元宣,内海 正人
知識デザイン企業
“モノ・コト同時の創造プロセス”を“知識デザイン”と呼び、それを実践する組織を“アート・カンパニー”と言うらしい。企業経営に見られる昨今のトレンドと日本企業がそれに乗り遅れた経緯なんかがよくまとまっています。UX屋としては読んでおいて損のない良書。経営が視野にないから参考になる部分は少ないけどもね。
読了日:1月26日 著者:紺野 登
神鳥イビス (集英社文庫)
義母のススメで読んでみたら、すんごい怖くてキモチ悪くてビツクリしました。しかしとりあえず、『朱鷺飛来図』を見たい。絵画を文字で表現するのはすごく難しいことだと思うのですが、著者はそれを見事にやってのけている。ホラーというよりもファンタジー色を強く感じさせる奇天烈な物語でしたが、完全に引き込まれました。彼女の他の作品も読んでみます。
読了日:1月31日 著者:篠田 節子
西原理恵子の人生画力対決 5 (コミックス単行本)
もはや一冊目のパンチはないな、残念ながら。ゲストはどんどん偉大な人になっていくが、画題がよー知らんのも増えていく。いや、シャアは知ってますよ、もちろん。番外編がいちばん面白かったです。
読了日:1月31日 著者:西原 理恵子