2012年11月と12月の読書記録

2013年01月25日(金) 13:38

本&映画の紹介

荒技に出てみました。11月と12月の読書記録をしれーっとまとめたりなんかして。2ヶ月で11冊ってかなりの最低ライン。しかも小説が多いな…。かなりくだらない本も混ざってるぞ…。年末年始の旅行中にあまり読めなかったのが痛い。いや、仕事いそがしかったんだ、確か(2ヶ月前の記憶がすでにあやふや…笑)。

 

読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3251ページ
ナイス数:47ナイス

 

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針 インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
人間の認知的特徴に基づいてインターフェイスをより使いやすく、分かりやすくデザインするにはどうすべきか…というか、どう配慮すべきかをまとめた良書。わたしが翻訳したかったな~。提案したけど断られてしまったのさ。でも他社さんが出してくれて良かった。デザイナーだけじゃなく、ユーザビリティ屋さん、リサーチ屋さんにも参考になること満載です。
読了日:11月2日 著者:Susan Weinschenk

インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (徳間文庫) インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (徳間文庫)
最後にストンと落ちる。そしてグッタリ。思い返せば『殺人鬼フジコの衝動』でも最後にうっ、となったじゃないか。なぜまたあっさり欺かれてしまったんだ>自分。一気読みがオススメ。
読了日:11月7日 著者:真梨幸子

だから女はめんどくさい だから女はめんどくさい
著者と同年代なんだな、うん。だから随所で大笑いができる。もう少し若い世代はコレをどう読むんだろう? 重たい小説の後は、こういうくだらないので箸休め(くだらな過ぎる感は否めないが…)。
読了日:11月8日 著者:安彦 麻理絵

同期生 「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年 (集英社新書) 同期生 「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年 (集英社新書)
一条ゆかりの『有閑倶楽部』を激しく読みたくなったが実家だ…。彼女の描く絵が女子に媚びない感じでパンチがあって好きだった子どもの頃を思い出しました。彼女自身、自分と世相をしっかり見つめながら、読者に媚びず、才能に溺れず、努力を怠らずに続けたからこそ漫画家として長生きできているんだってことが分かりました。他の二人はよく知らないけど、同期の存在は大切だーね。
読了日:11月13日 著者:一条 ゆかり,もりたじゅん,弓月 光

「お約束」考現学 「お約束」考現学
もうどうしようもないくらいに辛い仕事をしていたときに気晴らしに読んだ本。気晴らしにイイ感じでした。ナイスチョイス。しかし、内容が頭にほとんど残っていない。辛い仕事で上書きされてしまったのか、はたまた内容がイマイチだったのかは判断しかねる(笑)。
読了日:11月27日 著者:泉 麻人

 

悪の教典 上 (文春文庫) 悪の教典 上 (文春文庫)
Kindle Paperwhiteにて読了。なんかもの凄い学校だな…。蓮見先生だけじゃなく、他の先生も大概変人だ。でも教師なんてそんなモノなのかな? 子どもの頃は幻想抱いて憧れちゃったり、尊敬しちゃったりしていたけど、そんな出来の良い大人ばかりじゃないよね、教師だからって。なーんて考えながらスイスイ読みました。下巻へ続く。
読了日:12月3日 著者:貴志 祐介

悪の教典 下 (文春文庫) 悪の教典 下 (文春文庫)
いよいよ殺戮の始まり。っていうかハスミン以外にも殺人者がいるなんて反則だ。いや、そんな学校おかしいって。続きが気になって仕方なく、ほぼ一気読み。しかしラストが予想できてしまった分は減点だな~。せっかくの臨場感とスピード感が台無しになった気分で読了です。
読了日:12月5日 著者:貴志 祐介

イラン人は面白すぎる! (光文社新書) イラン人は面白すぎる! (光文社新書)
かなーり面白かったです。芸人らしく要所要所で笑いを取りに走る内容や文章が時おり邪魔くさいけれど、イスラム教とイスラム教国とイスラームな人々の有様、考え方や解釈を生活者目線で語ってくれているので勉強になります。ただ、10歳の時点ですでに日本に来ていたという著者が、その後どれほど両国を行き来しているのか、現状をどのくらいリサーチしたうえで書いているのかは疑問が残る。少なくともその辺の説明は必要では?
読了日:12月7日 著者:エマミ・シュン・サラミ

シューマンの指 (講談社文庫) シューマンの指 (講談社文庫)
ずっと気になっていた同姓の著者。どんな文章を書く人なんだろう?とワクワクしながら読み始めたら、暗かった。否、厳かとか、高尚とか、そういう表現を使うべきだろうか…。暗く感じたのは“シューマン”に対するわたしの印象のなせる技かもしれん。ラストの数十ページで加速。え?とか、は?とか思っているうちに、ズドンと後頭部一発殴られた感じで読了です。疲れました。
読了日:12月13日 著者:奥泉 光

ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす (光文社新書) ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす (光文社新書)
まるでうちの親父のことを書いているようだ…と思う部分と、うちの親父はまるで違う。なんでこう素直に歳をとってくれなかったのか?と思う部分と、つまり全部が全部、すべての高齢者に当てはまるわけではないけど、総論としてはかなり納得な内容でした。無理なく、楽しく、できるだけ陽気に生きていくために人間の脳はこうして調整されていくわけです。分かっちゃいるんだけどね~。
読了日:12月17日 著者:佐藤 眞一

おばさん未満 (集英社文庫) おばさん未満 (集英社文庫)
これが一年を締めくくる本になってしまった…。「今の時点でショートにするって、ほとんど現世からの引退を意味する剃髪ということになるわねぇ」って、おーい、こないだ伸ばすの諦めてショートにしてしまったわい(笑)。もー、いろいろと分かりすぎる自分が辛い。笑えるけど切ない。いっそおばさん以上になるほうが楽に違いない。果たしてそれは何歳からなのか? 自分はその線を易々と越えられるのか? よくわかんないけど乞うご期待。
読了日:12月29日 著者:酒井 順子