天山湯治郷で蛍観賞
2012年06月12日(火) 17:22
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 神奈川, モノ+コトの話TENZAN TOHJI-KYO WITH FIREFLIES: Took a day trip to Hakone, though I never imagined that would be possible because I really love staying there one or more nights to relax. Well, the main reason to go to Tenzan Tohji-kyo was not to enjoy a leisurely soak, but to enjoy the beautiful firefly flashing and dancing in the jet-black darkness. Sorry for providing no picture, but you should go and see for yourself. You need to hurry, as fireflies are short-lived.
日曜日、お世話になっている先輩のお誘いで箱根(くんだり)まで蛍を見に行ってきました。基本出不精な私としましては、日帰りで箱根なんてあり得ない!けど、やってしまったというか、やれば出来たというか…。
目的地は、奥湯本の入口にある天山湯治郷という日帰り入浴施設です。到着したときにはすでに真っ暗だったので、風情ある門構えも、その風情を台無しにしそうなので敢えて門の外に置いていると思われる券売機も写真は諦めましたが、入口付近でかろうじて撮影した施設のロゴ(写真[1])に代表されるように、全体的にすごく素敵なデザインの、とても魅力的な施設でした。お風呂のお湯も上々で、おんな湯には内湯と野天風呂をあわせて6つの湯船が配置されていました。湯温はかなりお高めです。ぬるま湯がお好きな方にはちょっと無理かも。おんな湯の作りでもっとも秀逸だったのは、内湯から野天風呂へ向かう出口のところに敢えて“湯だまり”を設け、そこに温泉のお湯を掛け流す仕組みを作っているところです。洗い場や内湯から外に出たとき、床面がヒンヤリしていて思わず飛び上がりそうになったご経験、ありませんか? あるいは冬の寒い時期なら、うっすらと氷が張って危うく転びそうになってしまうこともあるかもしれません。「足元が滑りやすくなっておりますのでご注意ください」のような貼り紙で注意喚起して済ますのではなく、思い切って意図的に湯だまりを作り、いつでも温かいお湯に足をおろすことができるようにするなんて、素晴らしいデザインです。
っと、お風呂の話に興奮して危うく本題を書き忘れるところでした。天山湯治郷へ向かった一番の理由。それは、今なら蛍と出会えるからです(写真[2])。天山では、近隣を流れる須雲川に棲息する蛍を、敷地の流れに呼び寄せて繁殖し、巧みに作り上げた闇の中で鑑賞できるようにしてくれているのです。少し雨が降りはじめたので心配しましたが、闇夜を飛び交う大量の蛍の光にかなり感動しました。自然の森を飛び交う蛍なんて、生まれて初めて見たかもしれない。蛍の光は、オスとメスの語らいなんだそうですね。交尾の相手を探して、オスが一生懸命きれいな光を発するのです。湿った場所でないと生きられないけれど、水に落ちると溺れて死んでしまうのだそうな。生きるって大変…と、生命の神秘に感動した直後に、魚を炙って食べたりしてて(写真[3])、ヒトってヒドイ。ちなみに滋養料理を振る舞ってくれる山法師というレストランが中にあって、お食事も楽しめます。車がないとなかなか行きにくい場所ですが、来年はご主人さまと蛍を見に行けるとイイですねー(できれば泊まりで…笑)。