方角を意識する人たち

2012年06月11日(月) 18:06

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, 京都, サインやUIの話, ヒトについて

KYOTO PEOPLE ALWAYS AWARE OF DIRECTIONS?!: People in Kyoto seem to be always aware of four points of the compass. Some notice boards seen in town tell which direction (west in the 1st picture) you should go to find something. The maps seen in Kyoto are always “north up.” The maps in Tokyo are normally oriented to the direction you are physically facing it. Whenever I see the tiles (pointing which direction is north and south) on the 5th basement floor of Tokyo station, I wondered who’d be happy with this. I now guess, maybe, people from Kyoto.

 

[1] 京都の人は常に方角を意識? [2] ノースアップとは限りません [3] 東京駅地下5階の床面

京都の人って、方角感覚が研ぎ澄まされている感じがする。住所にも、“~六角西入る北側”とか、“今出川南入ル”とか、“祇園町南側○番”とかって記されている場合が多々あり、日頃あまり方角を気にして生活をしていない私にとっては、それがむしろ分かりにくい。とあるお店で、別のお店の場所を教えていただいたときにも、「この通りの東側ね」とか言われて、その場では素直に「東側ですね、分かりました」とか応えたのですが、「東側ってどういう意味?」と内心では思っていたりなんかしました。町を歩いていて見かける案内にも“この建物の西側です”みたいな書き方がされていて(写真[1])、京都で暮らす人たちは常に方角を意識しているのかな~?と、素朴な疑問。

また、京都の町で見かけた地図はノースアップ(北が上)が基本でした。北はこっち!というのを分かった状態で地図に向かうことが前提にあるから、今、向いている方向がどの方角にあたるかは気にしなくてイイってことになるのですかね? たとえば東京都内の駅の改札を出たところに決まってある周辺地図は、必ずしも真北が上にはなっていません(写真[2])。地図に向かって立っているとき、自分が向いている方角に一致するように地図が描かれています。

東京駅から成田空港へ向かう電車に乗るときに利用する地下5階のホームの床に、写真[3]のような方角案内が埋め込まれています。地下5階で方角を示されても、地上に出るまでに分からなくなるっつーの!と、これを見るたびに思っていましたが、京都の人たちなんかは、こんな方角案内があるとホッとしたりするのでしょうか? そして、地上に出るまで方角を見失わずにいられるのでしょうか?