2012年1月の読書記録
2012年02月27日(月) 18:04
本&映画の紹介1月分の読書記録を載せるのをすっかり忘れてました。もう2月が終わろうとしているではないか…。後半仕事で外出が増えたので加速つきました。新年を飾るのに相応しい本ばかり…でもないか(笑)。
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2386ページ
ナイス数:24ナイス
問いつめられたパパとママの本 (中公文庫)
初版発行1976年。それはまさに私が子どもだった頃で、ここに列挙されている疑問を日々感じていた…気がする。親に聞いたかどうかは定かではない。映画監督という仕事をしようとする人は博識でなければならないのですね。いや、単純に伊丹十三が好奇心旺盛な科学大好きオジサンだったというだけかもしれないけど。最近の子どもたちが親にどんな疑問をぶつけているのかを知りたくなりました。
読了日:01月31日 著者:伊丹 十三
スタバではグランデを買え!: 価格と生活の経済学 (ちくま文庫)
こういうのは文庫を待って買っちゃダメだね。5年間の変化は著しい。それを確認できたのが本書を読んでの一番の得。日常生活というコンテキストの中で経済を考えるとこうなりますよーっていう基本を学ぶにはイイ本だと思います。
読了日:01月28日 著者:吉本 佳生
左利きの人々 (中経の文庫)
先陣を飾る「はし」のお話の中で、左右を書き間違えているところがある。出鼻をくじかれるとはこのことだ。いっきに著者の言い分の信憑性が下がった。しかも愚痴ばっかりで後ろ向き。おまけに推測で語る部分が多くて、もっとリサーチしろよーとか言いたくなった。まぁ、そんな本気の本ではないから、このくらいの軽さで良いのでしょう。
読了日:01月27日 著者:渡瀬 けん
不思議の国のアリス (文春文庫)
山形浩生訳で登場!ってのが気になって読んでみた。こんなお話でしたっけねー。子どもの頃に読んで、アリスをまったく好きになれなくて、なぜ世界中で愛される名作とされているのかぜんぜん分からなかったのを思い出した。そして、大人になって読んでもやっぱり分からなかった。“言い訳”と称して語られる山形浩生のあとがきのほうがよっぽど興味深いです。
読了日:01月25日 著者:ルイス キャロル,カズモト トモミ
可笑しなホテル 世界のとっておきホテル24軒
ドイツはライン渓谷にある“ワイン樽の宿”と、フィンランドはラップランドにある“ガラスのかまくら”、トルコはカッパドキアの “古代穴ぐらホテル”、カナダはバンクーバー島にある“樹上の球体”、モルディブの“珊瑚礁ホテル”、そしてニュージーランドはカイコウラにある“木箱の宿”には死ぬまでに行く!って決めた。ちなみにアメリカの3軒はいずれもダサって感じでセンスを疑う(笑)。
読了日:01月22日 著者:ベティーナ・コバレブスキー
中国人の腹のうち (廣済堂新書)
これはさくっと勉強になった。「木は動かすと死ぬ」と考える中国人にとって転職や移住は当たり前のことで、だからこそ老舗が育たない。型や枠組みにはめるのは得意だが、枠組みがなくなると途端に弱くなる。だからコピー製品は上手に作れても、独創的なモノづくりは苦手。中国人は泥臭い人間関係で多くのエネルギーを消耗しがち。しかし一人っ子政策の成功で改善の方向へ進みつつある。日本の歴史を追走するかの如く発展を続ける中国人の腹のうち…知ってると知らないのとでは大きな差になりそう。
読了日:01月19日 著者:加藤 徹
ジェノサイド
化学や進化、政治に軍隊、導入部分で描かれる内容がすでに重たくて、ページをめくるスピードがなかなか上がらない。でも“作戦”が動き出したあたりで読書スピードも急加速。その後はただただ止まらない。傲慢な人間たちの愚行に憤りながら、一方で、心ある人間の勇気ある決意を応援していたら、ふとエンディングが訪れる。そんな感じ。同著者の『13階段』もちなみにオススメです。髙野氏の書く物語には人間と社会の暗部が嫌になるくらいに描かれています。でもきっと、それはほぼ現実。目を背けるわけにはいかないということを教えてくれます。
読了日:01月18日 著者:高野 和明
用もないのに
奥田さんと友達になりたい。たぶん気が合うと思う(笑)。痛快なツッコミをこっそり小声で、あるいは心の中で呟くあたり、それを文字にすることで毒づくあたり、たぶん似てる(素人が何を言う…笑)。こよなくビールを愛するあたりも激似だ。人間味溢れる作家先生のまわりには出版社の垣根を越えて人が集まるんだなー。やはり自分を磨かねばならん。
読了日:01月13日 著者:奥田 英朗
「思考の老化」をどう防ぐか (PHP新書)
これまた新年早々重苦しい内容の本を選んでしまった(笑)。日本人全体の平均年齢はすでに45歳を超えていて、それはつまり半数以上の国民の前頭葉がすでに老化を始めている…という驚きの事実。もはや人ごとでは済まされない年齢に差し掛かっている自分としましては、まず新しい物事を柔軟に受け入れる姿勢と意欲を持ち続けることを意識しながら日々の生活をしていこう!と誓うわけで、何気に新年向きの本だったことに気づく。柔軟に、柔軟に。
読了日:01月10日 著者:和田 秀樹
西原理恵子の人生画力対決 4 (コミックス単行本)
まさか新年一発目がこれになろうとは…(笑)。まぁ、一年の〆になるよりは良かろう。理論社との戦争に無事勝利したことをまずは喜びたい。ヤマザキマリ氏との対決のためにわざわざシカゴまで行っているという事実にある意味驚愕。それにしても、ヤマザキマリはウマイ。テルマエロマエをやはり読んだほうが良いだろうか?と思わせるくらいにウマイ。あと、浅野いにおをイジメルのは止めて欲しい(笑)。とにもかくにも爆笑しながら新年を迎えられました。西原さん、今年もよろしくお願いします。
読了日:01月01日 著者:西原 理恵子