江東区民まつりと木場の角乗
2011年10月16日(日) 16:15
日本発信四方山話, 東京KIBA-NO-KAKUNORI: A traditional performing art, called “Kiba-no-kakunori (riding-on-a-square-timber),” was performed as one of the main events of Koto Kumin Matsuri (Koto Ward citizens’ festival). It was really nice for the performers to have such a fine day, because some flopped into the water. There were so many elderly audiences with a single-lens reflex camera, which was another surprise for me.
江戸時代からけっこうな最近まで木材産業の街として栄えた木場は、広大な貯木場があったことがその名の由来と言われています。その跡地に作られた木場公園で毎年10月に江東区民まつりというのが開かれるのが恒例らしい。が、過去2年間その情報はまったく我が家に届きませんでした(ご近所づきあいとか皆無だからね…)。しかし今年は区の広報誌にて情報を発見。そのお祭りの一環としてお披露目される”木場の角乗”という伝統芸能をめっちゃ見たいと思っていたので、ジョギングのついでに立ち寄ってみることに…。
いやしかし、行ってビツクリ!すごい人でした(写真[1])。土曜日が雨だったので、人出が日曜日に集中したというのもあると思いますがとにかく人の数がすごかった。おまけに10月半ばにして驚きの夏日になったこともありかき氷の出店は長蛇の列です。並ぶのが嫌だったうちの旦那はペルーの人のお店でインカコーラ(INCA KOLA)なる怪しい飲み物を買って飲んでいました(写真[2])。肝心の“木場の角乗”については後述しますが、それを見に集まった高齢者の皆さんの一眼レフ率の高さにこれまた驚いた(写真[3])。わたし達の前に座っていたご夫婦(と思う)は各自が一眼レフ持ってるし。すんごい望遠レンズをつけてるおばーさんもいた。いやはや、負けてられないな(いや、負けでイイか…笑)。
江戸時代、木場の筏師は水辺に浮かべた材木を鳶口ひとつで乗りこなして筏に組むなんていう離れ業を悠々とやっていたそうな。そこに数々の技術が加わって芸能として発達するにいたったのだとか。角材を使用する分、丸太乗りよりも技術を要するらしい。素人からしたら、どっちも難しいことに変わりないですけども…。角材のうえで絶妙にバランスをとりながらコロコロと転がすのが基本動作ですけど、それを下駄はいてやったり(写真[4])、二人で一緒にやったり(写真[5])、子どもを肩車しながらやったり、脚力の弱い女子がやったりっていうのが続きました。「名古屋尾張の金のシャチホコ〜」とかいう口上にあわせて角材のうえで逆立ち(もどき)をしたりして(写真[6])、それがうまく行けば大喝采、失敗したら大応援ってのがお決まりって感じ。基本、同じことの繰り返しだからちょっと飽きたなー。でもスゴ技だったことは間違いありません。しかも、後半の大技をどうやら見逃したっぽい(笑)。来年もう一回見に行かなくちゃ…。