書斎緊急模様替え

2011年03月12日(土) 17:13

日本発信四方山話, 東京

心配してくださっている方もいると思うので、まず無事でいるということと、旦那も品川のオフィスから頑張って徒歩帰宅(正確に言うとランニング帰宅)しましたという安否情報から。

約1日前の地震発生時には、自宅の書斎でモリモリ仕事に励んでおりました。いつもどおり。でも最初のちょい揺れで書斎からリビングへ避難。こんな大きな地震になるとは思ってなかったけれど、なぜなら私のデスクは本棚二段重ねの前にありまして、地震のときはこの本棚とその中の山ほどの本の下敷きになって動けなくなることが一番怖い…と常々思っていたからです。

我が家は12階。ひとりぼっちでいるところに大揺れが来て、真面目な話、少し泣けました。何が怖いって、部屋中の壁という壁からギシシっとか、ミシミシっとかいう音が揺れている間ずっと鳴っていて、建物が揺れを飲み込んでくれている音なんだっていくら自分に言い聞かせても、消化器が倒れ、本が落ち、スピーカーが倒れ、という状況では悪い方に悪い方にと考えてしまう。そこへ追い打ちをかけるように、マンションの火災報知器が作動し、なんと「12階から火災発生。ただちに避難してください!」との警報アナウンスが流れました。結果的にこれは誤報で火の手はあがっていなかったのですが、もろ12階なので、とりあえず避難しないとならないっと思い、本棚がぐらぐらの書斎に少し戻り、財布やらなにやらが色々と入っている仕事鞄をささっと取り、冷蔵庫から水を1本その鞄に放り込んで、手近にあったジャンパーを羽織り、階段で1階まで避難しました。玄関を出たら誰の姿も見えなくて「すでに逃げ遅れたのか…」と 再度泣きそうになりましたが、隣のパワフルなおばちゃん(4人の子持ち)が登場。「逃げましょう」となんとなく声をかけあって非常階段を下りました。

それから約2時間、1階のロビーで避難民状態。もちろん、東北の方々や駅・空港やらに一晩缶詰になった方々に比べれば、自宅にいた私はかなりのラッキーケースだったと思いますが、一人は心細かった。旦那や家族に電話しても繋がらないし。携帯でニュースをチェックして、うちの辺りが震度5強だったことを確認。そして宮城の震度7という数字を見て、青ざめました。

 

[1] 本棚の本が落ちました [2] 本棚もずれました [3] 本棚を重ねるのやめました

火災報知器が誤報だったという確認がとれてから自宅へ戻ろうかどうしようか…と一人で逡巡。結局、自分の判断で5時30分頃に、階段をつかって戻りました。12階までのぼるのしんどかった…。部屋には大きなダメージは見られませんでした。書斎の本棚からは本がちらほら落ちていました(写真[1])が、その程度の被害です。でも、ただ積み重ねているだけの本棚が少しずれていました(写真[2])。やっぱり(繰り返すけど…笑)このただ積み重ねているだけの本棚の前で仕事をするのは危なすぎるってことで、今朝になって本棚の大移動を決行。上に載せていた本棚を寝室へ移動しましたので、今は写真[3]のような状態になっています。少し安心。でも、余震が続いています。今日はこれから停電の可能性もありってことなので、これにて終わり。皆さんもどうぞお気をつけて。