いつでも右上なわけではない
2010年11月05日(金) 17:41
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話仕事が忙しくて、主婦業が疎かになっています。ましてや自分の分だけ考えれば良い朝食と昼食はビックリするくらいに手抜きです(笑)。
ある日の朝、冷蔵庫がほぼ空っぽで、冷や飯だけはある的な状況のときに発見したのがPOKKAの“スープでごはん”でした(写真[1])。冷や飯(メーカー的には“あたたかいご飯”推奨)に、粉末をふりかけてアツアツのお湯を注げば雑炊風の、胃に優しい食事にありつけるという優れ物。7月に胃をやられた際、旦那がコンビニで仕入れてきてくれた便利グッズです。
さっそく個包装のパッケージを開封しようと開け口を探しました。パッケージを縦方向に長くなるように持ち、中の粉末を下側へ寄せます。普通、そうしますよね? とすると、写真[2]のような縦方向に長いパッケージとしてこれを見ることになります。で、何かしらのインフォメーションが文字とイラストで書かれているのに気づき、少し首を左に傾げながら読みます。「この面の右上に開け口があります」っとな。そして、「“右上”に開け口なんてないじゃないか…」とか独り言をつぶやくことになるわけです。
パッケージをデザインした人は、親切なイラスト付きで「この面の右上に開け口があります」という情報を提供してくれましたが、写真[3]のように、パッケージを横向きに持った状態でユーザーがこれを読むと考えたのは大きな間違いでしたね。左右や上下というのは、状況に応じて反転する場合が考えられます。下手に右上と限定することで、今回はかえってユーザーを惑わせることになってしまいました。イラストも添えているのですから、無難に「ここに開け口があります」くらいの情報提示にしておけば良かったのに…。利用状況を考えずに作ると失敗に終わるという例でした。
ちなみにお味は上々です。