フリガナ先に入れさせて!

2010年10月04日(月) 10:53

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 京都, サインやUIの話

ナインアワーズの新規メンバー登録画面です(写真[1])。ユーザーというのは、左上から右方向&下方向へ視線を動かすものですから、この画面に遭遇したら、迷うことなく一番うえの左側の箱に名字を漢字で入れますよね。だってそこが“氏名”の、しかも“姓”を記入する欄だと箱の左横と左上にバッチリ書いてありますから。

※リニューアルされているようなのでリンクは外します。画像で確認してください。

 

[1] 登録画面。スッキリ [2] こうして二度手間になる [3] うっかりトップへ行くと…

入力すると、わたしの場合は写真[2]のようになります。そしてビツクリ。視線が流れた先、名前を漢字で入力した箱の右横に“※全角カナ”と注記がありました。上の段がフリガナかよっ。

紙フォームの名残を捨てて、漢字の氏名よりもフリガナを先に入力させて欲しい。あるいはカタカナではなく、平仮名でふりがなを入力させてくれると次に名前を入力するときの手間を省けてユーザーは嬉しいのだ!という話を以前かきました。

そうです。上の段がフリガナなのはとても良くできた配慮なのです。でも、そうだと分かるようにしておいてくれないと、漢字を入力してから、それを消してフリガナを入れ直すという二度手間になります。せっかくフリガナ入力を先に持ってきているのに、もったいない!

“氏名”となっている入力項目名を、“フリガナ“と“氏名”の二つにして、フォームの左端を見るだけでその欄の箱に何を入力すれば良いのかが分かるようにするのがベストです。空いているからといって、フォームの右端に大切な情報を置くのはダメです。ユーザーの視線が、サイト上でどのように動くのかをもっと考えましょう。

他にも細々とツッコミたいところはありますが、きりがないので飛ばして、登録完了画面へ(写真[3])。これでスッカリ登録が完了したと思ってしまった…。だって「受付ました」って書いてあるし。モノスゴク大きくトップページへ誘っているし。そうだった。普通はこの後メールを受け取って、そのメールに記載されているURLから再度サイトへアクセスし、登録を完了するのだった。ぜんぜん下のほうを読んでいなくて、うっかりすっかり最後まで手続きを完了し損ないました。トップページへの誘いを、もう少し控えめにして、メールをチェックしなさいよっ!っていう記述を目立たせてください。

予約にこれほど手間取るホテルサイトは久しぶりでした。デザインばかりを重視して、ユーザビリティを軽視するとこうなるという好例です。