タイムリーに寺田屋へ
2010年09月29日(水) 13:57
日本発信四方山話, 京都『龍馬伝』つながりでもう一つ。9月中旬に関西へ行ったついでに寺田屋を訪れてみました。京都にしてはマイナーだけど、龍馬伝的にはタイムリーな場所。京都駅からわざわざ市バスに乗って行くというミーハーな私。そして途中でものすごい夕立が降り始め、見知らぬ土地でかなり心細くなりましたが、バスを降りる頃には雨も上がり、晴れ女のパワー炸裂で寺田屋に到着しました(写真[1])。
観光バスも来てて、さすが流行り物に目のない日本人観光客(私もだっ…笑)。でも、ちょうど団体さんが帰った後だったのでゆっくりと中を見学させてもらいました。中には、幕末、それこそ龍馬(写真[2])が定宿として使っていた頃に縁の写真や書簡がところ狭しと飾られていました。幕府の襲撃の際についたとされる刀痕や、“お龍さんが急を知らせた階段(写真[3])”なども見られます。
ですがちなみに、本物の寺田屋は鳥羽伏見の戦で焼失したというのが京都市の見解で、私を含むお上りさんがへぇ〜へぇ〜言いながら見学した現在の寺田屋は、幕末当時の経営者である六代目伊助&お登勢夫婦とは縁もゆかりもない“自称”第14代寺田屋伊助が昭和30年代におもむろに始めた宿屋で、現在も素泊まり6,500円で泊まれるという現役の旅籠なのでした。
要は偽物ってことです(笑)。でも、当時の面影を伝える努力をしてくれていることは間違いありません。天井の低さとか、窓のきしみとか、磨りへった階段とか。一見の価値があるかと問われると答えに窮しますが、とりあえず市バスで行くと40〜50分かかるので、時間に余裕があって、京都の数ある他の名所を見飽きたという人にはオススメくらいにしておきましょう。