ライブ鑑賞マナー考
2010年08月26日(木) 15:24
本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 東京アメリカに暮らしていた間に一時日本へ帰国した折、気楽に読める日本語の本を求めて本屋さんへ行き、そこでたまたま平積みされていた三谷幸喜さんと清水ミチコさんの『かみつく二人』という本を買いました(写真[1])。対談モノは普段あまり読みませんし(疲れるから)、おまけにこの本なんか、お二人のラジオでのトークをそのまま文字にして本にしただけっていう、なんとも手軽な金儲け本(笑)。今思うとあり得ない無駄遣いなんですが、あのときは単純に“笑い”に飢えていたので、お二人がばっかバカしいトークバトルを繰り広げる様子を想像して一人で笑い転げたものでした。当時の私にとっては価値ある支出だったと思っています。
帰国してからテレビでちょくちょく清水ミチコさん(写真[2])を見かけるたびにそんな日々のことを思い出したりしていましたが、なんと今年、念願叶って彼女のライブチケットを入手しました(写真[3])。そして一昨日、万難排して行ってきましたよぉ〜『清水ミチコのお楽しみ会』へ。
もの凄く面白かったです。期待を超えてくれました。最初から最後まで笑いっぱなし。涙が出るほど笑ったのは本当に久しぶりです。どうガンバッテ書いてもその面白さは伝えられないと思うので書きませんが、夜、ふと目を覚ました瞬間に思い出し笑いをしてしまうほどに面白かったです。特に、小沢一郎さんとのツーショット写真の話(モノマネじゃないしっ)と黒柳徹子さんのトーク(清水ミチコですらないっ笑)が最高に面白かった。そう書きながらまた一人で思い出し笑い…ひひひ。そのライブの模様が8月27日(金)の夜11:40からWOWOWで放送されるらしいです。WOWOW見られる方はぜひどうぞ。
さてそんな清水ミチコのトークライブを見ながら抱腹絶倒している私の横に座っていたオバサンのことが軽く許せなかったので、彼女を反面教師にライブ鑑賞のマナーについて考えてみようというのが今日の本題です(前置き長かった…)。
50代後半か60代の女性とそれよりも少し若い女性の二人連れだったのですが、お年を召したほうの方がですね、モノマネの元ネタを知らないケースが多かったみたいで、分からないことがある度にお連れの女性に「誰のこと?」とか、「どういう意味?」とか聞くのですよ…。お連れさんはその度にきちんと回答しているんだけど、その声がけっこう大きくてウザイ。周囲全員バカ笑いしているからある程度の音量で喋らないと聞こえないのだとは思いますが、それにしてもウルサイ。そんなことしていたら、聞いてる本人も聞かれて答えるお連れさんもぜんぜんライブを楽しめないではないか…と思うんだけどどうなんでしょ? そんな騒音よりも最高にイヤだったのは、私が腹を抱えて笑っている様子をたまにジィ〜と見てくるのだ。「オバサンっ、私じゃなくて清水ミチコを見なさいよぉ〜〜〜」と喉まで出かかったけど、そんなことしてたら私がネタを見逃す危険性があると思い直してシカト。左隣に座っていた旦那のほうに少し身体を向け、オバサンに背中を向ける感じにして視線を感じずに済むようにしてみました。最後にアンコールを楽しんでいるときには、「もう帰りたい〜」な雰囲気満々でスカーフをたたんだり、荷物の整理をしたりし始めて、これまた迷惑。自分が分からなくて楽しめないからって、周囲に迷惑かけるのはやめていただきたい。っていうか、分からないなら来るなっ。
と言うことで、後ろの方の席だとこういう本気じゃないお客さんが混ざる可能性が上がるので、やっぱりライブはマジファンの多い前方席に限るな…と思う出来事でした。清水ミチコさん、次のライブは前方席で見たいと思っています。