オーストリア航空ならでは

2010年06月14日(月) 17:17

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, おいしいモノの話, オーストリア, モノ+コトの話

今回の旅行で初めて、オーストリア航空(写真[1]/ロゴです)を利用しました。いつもお世話になっているスターアライアンスの一員なので何かと便利ですし、一度使ってみたかったというのが本音です。おまけに往路(成田→ウィーン)では、ビジネスクラスへの無料アップグレードという幸運にもありつきました。ありがたや〜。

で、そのビジネスクラスで、いかにもオーストリア航空というサービスを体験したのでご紹介します。

 

[1] オーストリア航空初体験 [2] コーヒーメニューもありました [3] 10種のメニューから選べます

エコノミークラスでは、経費削減のため配布されることがなくなった機内食のメニューですが、ビジネスクラスではまだ生き残っています。ワンプレートのエコノミーメニューと違って、ビジネスクラスでは食前酒、前菜、メイン、デザートが各自の食べるペースに併せて順次運ばれてくるという優雅な仕組みになってまして、食事が始まる前にCA(キャビンアテンダント)が担当の席を回り、お好みを聞いてくれます。お客様(たとえ無料アップグレードの場合も客は客…笑)である私は、事前に配られたメニューを見ながら、あっちにしようかな…、こっちにしようかな…、このワインはどんな味ですか? このお料理はどんなものですか? どちらがオススメですか? な〜んて聞いたり、悩んだりして、ビジネスクラスの世界を満喫するわけです。自腹ではなかなか乗れないから、ここぞとばかりに(笑)。

以上の仕組みや私の態度はどの航空会社のビジネスクラスに乗ったときもだいたい同じですが、オーストリア航空の場合は、通常の機内食メニューに加えて、コーヒーのメニュー(写真[2])が別に配られました。ウィンナーコーヒーですよ。食後のデザートが配られる頃に、「コーヒーのメニューはご覧いただけましたか? 何かお持ちしますか?」とCAが声をかけてくれるのです。ブラックやエスプレッソなどはもちろん、ブラックにオレンジリキュールを加えたウィーンならではのコーヒ(Maria Theresiaと言うらしい)があったり、ダブルのエスプレッソにバニラアイスとホイップクリームを加えたアイスコーヒー(Wiener Eiskaffeeと言うらしい)は伝統に倣ってグラスで供されたり、なんと選択肢は10個もありました(写真[3]/メニューの一部)。そして、これらのコーヒーでお客様をもてなすために専門のシェフ(って言わないのかな?)が数名、乗務員として搭乗していました。

さらにちなみに、ビジネスクラスではグラスが全部、RIEDEL(リーデル)でした。1756年創業のオーストリアが誇る老舗ワイングラスメーカーです。お水もRIEDELのグラスに注いでくれるのですよぉ〜。割らないように気をつけました(笑)。

コーヒーやグラスへのこだわりとサービスはオーストリア航空ならでは!な感じで素敵です。こういうお国柄を出して差別化を主張していくこと、航空業界ではきっととても大事なことなのでしょうね。