築地本願寺はインド風

2010年01月27日(水) 23:12

日本発信四方山話, 東京
築地市場デビューを飾ったその日。せっかくなので待ち合わせ時間よりもほんの少しだけ早く待ち合わせ場所の築地本願寺へ赴き、初詣してみました。1月ももう下旬だと言うのに…。初詣にはめちゃくちゃあり得ないタイミングだと思いながらも、自分や家族の心と身体の健康を普通にお願いしてみました。はっきり言って無宗教だけど、神社や寺院へ行くととりあえずお賽銭を賽銭箱に入れて手を合わせてしまうくらいには日本人な私(っていうかただの小心者?)。

[1] 築地本願寺で初詣?! [2] 日本っぽくない… [3] 古代インド様式だってさ
そんな私の心の中はさておき、築地本願寺。はじめて行きましたがとても不思議な空間でビックリしました。正面に立って見ると(写真[1])、「お寺…だよね?!」と思わず言ってしまうくらい日本で普通に見かけるお寺とは違う立ち居振る舞いでした。

この築地本願寺、京都にある西本願寺の別院として1617年に建立されたのが始まりだそうです。その後、火事や地震での焼失と再建を繰り返しました。今の姿は、1923年に関東大震災で本堂を焼失した後、帝国大学教授の設計で1934年に再建した”古代インド仏教様式”が土台になっているようです。「なぜインドなんだ…?」という疑問が沸いてきますが、お釈迦様のお生まれがインド(今のネパール)ということで初心に返ったということでしょうかね…。

さらに驚いたことに本堂には立派なパイプオルガンが設置されていて、毎月最終金曜日のお昼には入場無料のパイプオルガンコンサートを開催していたり、葬儀や法事はもちろんのこと結婚式なんかも本堂で挙げられるようになっていたりするそうです。仏前結婚式って言うの? ご先祖様に感謝の気持ちを込めて、って感じになるのでしょうか?

日本にも、わたしの知らないことが山盛りです。勉強足りないだけですけども…。それにしても、諸外国から日本にやってきた外国人観光客が築地市場とこの築地本願寺をセットで訪れて、この”古代インド仏教様式”が”日本寺院”の姿だと思うのだとしたら、なんだか複雑な心境です…。