覚えやすくなっている?

2009年09月16日(水) 16:12

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, アメリカ縦横無尽, オランダ, サインやUIの話, シカゴ, ヒトについて

もう1年以上前になります。オランダはスキポール空港で利用した立体駐車場で写真[1]を撮りました。駐車場を12のエリアに区切って、それぞれにイラストを割り当て、ユーザーが自分の車を停めた場所を記憶しやすいようにしてくれています。イラストは、オランダならではのものばかり。風車に木靴、チューリップなどでした。日本でも同様の工夫をしている駐車場、成田空港や横浜の中華街などで見かけたことがありましたから、ヨーロッパでも同じだぁ〜なんて思ったことを覚えています。

アメリカは土地がたくさんあるので、特に私たちが暮らしていたパロアルト周辺には大きな立体駐車場があまりなく、使う機会がありませんでした。が、大都市シカゴで立て続けに2ヶ所、同様の工夫をしている駐車場を見かけたのでご紹介します。

 

[1] スキポール空港の駐車場 [2] エバンストンの駐車場 [3] シカゴの駐車場

写真[2]は、正確に言うとシカゴの北隣にある町エバンストン(Evanston)の公共駐車場です。階数を示す番号に加え、フロアごとに色を割り当て、近隣の見所?!の名称とその写真が示されていました。観光地ではないので見所と言っても、図書館(Evanston Public Library)とか、ファーマーズ・マーケット(Farmer’s Market)とか、ちょっと通りがかった程度の私にはまったく馴染みのない近所の公園などでしたから、記憶の手助けにはなりそうにありません。ちょくちょく利用しているという知人も、「結局、階数で覚える」と言っていました。そりゃ、そうだよね…。

3枚目の写真は、シカゴのダウンタウンにある公共駐車場です。1階にレンタカー各社の窓口があり、下方の階はレンタカーの駐車場としても使われているようでした。各階に色を割り当てているのはエバンストンの駐車場と同じでしたが、色弱の人には色がヘルプにならないと考えた結果でしょうか? 各色の文字表記も添えられていました。さらに各階に地名も割り当てられています。ボストン(Boston)にダラス(Dallas)、サンフランシスコ(San Francisco)にシカゴ(Chicago)とアメリカの地名が並んでいましたが、1階はなぜかパリ(Paris)?! 地下階はペイステーション(Pay Station)? 聞いたことのない地名だな…、どこだ? 違〜う、これは地名ではありません。駐車料金の支払所ってことでした。なんとも強引な情報の詰め込み方だ(笑)。

結局、オランダの駐車場が一番分かりやすかった、ということで。