シリコンバレー発祥の地
2009年07月21日(火) 04:11
アメリカ縦横無尽, パロアルト暮らし, ベイエリア我が家から歩いて1分とかからないところに”シリコンバレー発祥の地”を記念するモニュメントがあります。
スタンフォード大学で教鞭をとっていたフレデリック・ターマン教授は学生に、すでに成功を遂げている大企業に就職するのではなく、自分たちの会社を興して自分の手で成功を掴むことを強く推奨したそうです。当時は世界大恐慌のさなか。にもかかわらず学生にデカイ博打を打て!と助言したというこのターマン教授、相当の強者です。
そしてその助言に従う学生が出てきたというのもスゴイ話。ターマン教授の教えに従い起業を為した最初の学生は、ウィリアム・ヒューレットとデイヴィッド・パッカードの二人でした。言わずとしれたHP(ヒューレット・パッカード社)の創設者たちです。ターマン教授の尽力と援助を糧に二人は、パロアルトのAddison Street 369番地でオーディオ発振器の開発を始めます。
そのAddison Street 369番地が“シリコンバレー発祥の地”です(写真[1][2])。今はおそらくHPに縁もゆかりもない方がお住まいなのだと思いますし、家やオーディオ発振器の開発に使ったガレージもリフォームされて当時の面影を残していないようですが、シリコンバレー発展のまさに礎となった地とターマン教授の教えを後世に伝えるためにと記念碑が置かれています。