SFミュージアム三選
2009年07月16日(木) 15:06
アメリカ縦横無尽, サンフランシスコサンフランシスコには、た〜くさんの博物館・美術館があります。とにかくたくさんあるので、機会があるたびに、一つまた一つと足を運んで数を稼いでいるところです。
最初に行ったのは、Museum of the African Diaspora(アフリカ移民博物館/写真[1])です。アフリカからアメリカという新大陸へ祖国を捨てて(捨てさせられて)移民してきた方々の歴史や文化を紹介する博物館。残念ながら改装中で、一部分しか見ることができませんでしたが、日本ではなかなか見る機会のない内容なので勉強になりました。
1996年から2004年までサンフランシスコの市長を務め、Muni(公共交通機関)の整備やAT&T Park(サンフランシスコ・ジャイアンツのホーム球場)の建設などを実現したアフリカ系アメリカ人のWillie Brown、生涯打率.302、打ったホームランは660本、ヒット3283本という記録を打ち立てたメジャーリーガー、同じくアフリカ系アメリカ人のWillie Mays、同じ名前を持って生まれ、サンフランシスコで大活躍を遂げた二人の歴史と出会いをまとめた企画展が思いの外、面白かったです。
そして、サンフランシスコ近代美術館にも行きました(写真[2])。通称SFMoMAです。私が訪れた2009年の6月には、画家Georgia O’Keeffeと写真家Ansel Adamsの特別展を開催中でした。二人は何か通じるものがあったらしく、15歳もの年の差があったにもかかわらず長いこと仲良しさんだったそうです。時には一緒に旅行に行ったりして同じ情景に心を打たれ、その景色を一人は絵に、そして一人は写真に残したりもしたのだとか。近代美術にはあまり詳しくないので(古典にも詳しくないけど)お二人のことはあまりよく知りませんが、大人気で、30分待ちでの入場となりました。
ゴールデンゲートパークの中にあるデ・ヤング美術館では、2009年6月27日〜2010年3月28日の間、『ツタンカーメン展』が開催されています。若くして命を落とした古代エジプトのファラオ、ツタンカーメンのお墓から出土した副葬品の数々が公開されるということで会期前からかなり話題を呼んでいました。そして私たちも、引き寄せられるように行ってみたのですが、なんとも盛り上がりにかける感じだったというのが正直な感想です。なかなかお目にかかれない品々が展示されていたのだとは思うのですが、「やっぱりエジプトへ行って、カイロ博物館を見ないとダメだ!」とか思ってしまった(笑)。一緒に行った旦那も、「これは、嫁がエジプトへ行くと言い出すに違いない…」と途中で思ったと言うから笑えます。さすが、私のことをよくお分かりで。
そうは言っても人気はものすごくて、チケットを買ってから入り口までは長蛇の列になっていました(写真[3])。普通なら30分待ちではきかなかったと思います。しかしなぜか私たちは、列に並ぶ皆さんをごぼう抜きして優先入場することに成功しました。中へ入るまでドキドキではありましたが…。そんな裏技のお話はまた後日ご紹介します。