お祭りに見る奇妙な光景
2009年05月11日(月) 04:54
UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, スタンフォード, パロアルト暮らし, ヒトについて“Stanford Powwow”の会場で思わず見入ってしまった光景を3つご紹介します。
まずは会場の作り。ネイティブアメリカンが自慢の衣装を身に纏い踊りを披露してくれる場所は円形の更地で、周囲にはテントが張り巡らされていました(写真[1])。観客というよりも、どちらかと言うと参加者がテントを立てているケースが多いようでした。踊っている間の荷物置きだったり、疲れたときの休憩所だったりするようです。炎天下で3日間も繰り広げられるイベントですから、汗だくになって踊り続ける彼らにとっては、日陰で休める場所を確保しておくのは大切なことです。運動会の場所取りさながらに早い者勝ちで前から順番にテントが立っていきます。私たちが到着した頃には、すでに三重四重にテントが立っていました。そういうわけで、後ろからだと何も見えません…(笑)。一般観客席のようなところも用意されていましたが、ごくごく一部で、そこには屋根がないという有様。見せるよりも、参加することに重きを置いたイベントなんですね。
しかし、せっかく行ったのに人々の隙間からのぞき見るだけで満足するわけにはいきません。人混みをかき分けかき分け少しずつ前へ進み、粘った挙げ句になんとか一般観客席をゲットしました。二人して席に着くや否や、まず目に飛び込んできたのは斜め前のおばちゃん(写真[2])。イベントのパンフレットを髪留めでうまいこと頭上に留めて、日除けにしていました。人間は、創意工夫する力を持っているのです。
おばちゃん眺めている場合じゃない!と思い直して会場に目をやると、思い思いの手作り衣装がどれも眩しかったです。着物はもちろんですが、ショールや手に持つ小道具、クツや髪飾りに至るまでどれも細部にこだわって念入りに作られていました。そんな中で奇しくも我々の目を引いたのは、スカジャンですよぉ〜(写真[3])。すんごい手抜き。それなのに案外とけ込んでいるから尚更笑えました。