シン金沢八景
2024年04月10日(水) 16:03
日本発信四方山話, 神奈川- OLD AND NEW EIGHT VIEWS OF KANAZAWA
- As the former Eight Views of Kanazawa have lost their original appearance due to land reclamation, the "New Eight Views of Kanazawa," was selected by referendum. Here are four of them. While I live here, I will see the plum and cherry blossoms at their peak, and the rest of the scenery.
金沢八景の旧展望台とかいう話の前に、そもそも「金沢八景」ってなに?という人がいるかもしれないので、その説明。元禄七年(1694)に明の僧侶心越禅師が、能見堂からの金沢の眺望を中国の瀟湘(しょうしょう)八景になぞらえて命名したと伝えられるのが「金沢八景」です。その明媚な景色を歌川広重が浮世絵に描いたものが伝えられています。それらのコピーや解説が金沢界隈のあちこちにあって、たとえばこんな感じ。
夕暮れの称名寺から聞こえる鐘の音と、家に帰る漁船の様子を描いた「称名晩鐘」。わたし達の家がある辺りは思いっきり海だったということがわかります。
そんな感じで当時の面影はほとんど失われてしまったため、区政60周年にあたる平成20年に区民投票を行い、平成の「新金沢八景」を決定したらしいです。以下のとおり。
- 春色(しゅんしょく):西柴の桜トンネル※現在植替えて若木です
- 潮干(ちょうかん):海の公園の白砂青松
- 展望(てんぼう):海と緑を辿るシーサイドライン
- 一望(いちぼう):金沢自然公園からの眺望
- 彩色(さいしょく):八景島の紫陽花
- 白帆(しらほ):横浜ベイサイドマリーナの夕景
- 古道(こどう):朝比奈切通し
- 梅花(ばいか):能見堂跡
能見堂跡の梅を今年は見逃してしまいました。居住半年で手元にある写真は、古道(朝比奈切通し)と、
潮干(海の公園の白砂青松)と、
一望(金沢自然公園からの眺望)。実は金沢動物園内の展望台から撮った写真だけど…。
春色(西柴の桜トンネル)も行ってみました。
若木に植え替えた後で、新金沢八景に選ばれたときほどの景観ではないらしいうえに、昨日の風雨ですっかり散ってましたー笑。梅に続いて桜も見逃し。花の見頃はむずかしい。でも、住んでいるうちに網羅したいです。