レンタル庭の規模がスゴイ
2020年07月23日(木) 17:40
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察- A PORTION OF ALLOTMENT IS HUGE!
- The nearest allotment, Täppan, has been opened to the public, which allows me to walk around to learn how huge each portion is. Plant lovers (=most Swedes) take care of their gardens very beautifully. Based on our own experience to have our own garden, it should cost a lot to have such a beautiful garden with a small cottage to take care of. I now wonder how those assets would be taken over.
Lund(ルンド)はスウェーデン基準で見ればまあまあ都会の範疇なので、集合住宅もけっこうあります。慢性的な住宅不足という問題もあるので、今もあちこちでガンガン建設中。
しかし自然をこよなく愛するスウェーデン人にとって、「マンション暮らし=庭なし」ということになり、その悲しみは計り知れず、その声にこたえて20世紀初頭、つまりおよそ100年前にマンション暮らしの住民が野菜を育てたり、花々を愛でたりできるように「Kolonilottsområde(家庭菜園)」を貸し出す仕組みができたそうです。
我が家からすぐのところにあるTäppanも100年の歴史を誇り、現在も83区画すべてが貸し出されています[2]。写真↑の奥にそびえ立つ高級マンションにお住まいの人たちが、ここの庭も借りてるのかな?
4月1日から9月30日までのピッタリ半年間、午前8時から午後8時までのカッチリ12時間のみ鍵が開けられるらしく[1]、借りている人たちもその時間帯しか出入りできないということだと思います。敷地の中に公衆トイレや水汲み場があるので、各区画に水回りを設置できるわけではなさそう。つまり建物は建てても良いけど宿泊は遠慮してね、ということなのでしょう。たぶん。
それにしても各区画には、日本の感覚からいくと「ふつうに家じゃん?」と思う規模の建物があり↑、日本ではなかなか手に入らない広さの庭には木々や花々が植えられ、芝もきっちり刈られています。巣箱を置いて、養蜂しているようなお宅[3]もあります笑。どの庭も、かなりの時間とお金をかけてつくりあげてきたであろうことは一目瞭然。自分で手入れができなくなって、レンタルをやめるってときは、ごっそり次に借りてくれる人に手渡すのかな? 原状回復するなんて、せっかく根付いた花々がもったいないし、かわいそう。でも、自分好みに一からつくりあげる楽しみを重視する人もいそう。う~ん、どうなんでしょう?