変換プラグ不要のホテル
2018年12月11日(火) 17:55
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, リサーチャーの知恵袋, 泊まるコトコロ- MULTI-SOCKET TO ACCEPT VARIOUS TYPES OF PLUG
- One of the hotels I stayed in Tokyo, there was a multi-socket to accept various types of plug from all over the world, which could be a brilliant service for travellers. It is much more worth than the offered tablet to learn about the hotel and to communicate with a housekeeper, I think. For Japanese who has never been to abroad might not recognize it as a socket, but it could be a solution if the hotel targets to welcome more guests from abroad. The easy access to the socket could let us forget about the voltage difference, though.
暮らしていると気づきにくいと思うけれど、東京には今、ホテルが雨後の筍のごとく増えています。東京オリンピックの開催に向けて増え続ける観光客のニーズを満たすために(たぶん)。オリンピックのあとのことが心配になるレベルで、あちこちで次々にオープンしてる。で、ちょいちょい一時帰国する立場になって、毎度のホテル探しが楽しい笑。
今回はまず、御徒町での仕事を片付けるために、2018年9月にオープンしたイチホテル上野御徒町に2泊しました。おそらく狙いどおり、宿泊客の8~9割は中国や韓国からの観光客と思われます。すべての客室に、“ホテルのインフォメーション・館内施設の混雑状況、空港利用状況などを自由にご覧いただける多言語対応タブレットを完備”というのが一つの売りのようで、たしかにタブレットがありました。英語、中国語、韓国語に加えて、スペイン語とアラビア語(たぶん)にも対応しているあたりに、海外からの観光客をターゲットとする気合いが感じられる。となると日本人はターゲットから外れるわけで、このタブレットを使って得られる情報にはまったく魅力を感じないレベルだったのですが、清掃係に希望を伝えるのにも使えるあたりは興味深い。と、思ったけれど、よく読むと朝9時以降はこのシステムではなく、ドアの外に希望を出さなければならず、朝11時以降で希望が出ていない場合はノックするぜ!となっていて、うーん、結局アナログなやり取りが推奨されていて、客としてもその方が〇時までになんちゃらとか覚えなくて済むので楽なのではなかろうか……。
そんなこんなよりも、気が利いていて、他のホテルにはない良さはコンセントが世界各国のプラグ形状に対応するようになっていることだと思う(写真[3])。日本のコンセントしか見たことのない人は、これがコンセントだと気付かない可能性があるけれど、海外から日本を訪れる観光客には難しくない。ターゲットをそこに絞るなら悪くないどころか配慮の行き届いた設備ってことになるんでない? 変換プラグを忘れて、電源を取れなくて、旅先で右往左往するのはツライ。そんな事態を無くしてくれるこのマルチコンセントは東京都内スタンダードになってもいいくらいだと思うが、見かけたのはこのホテルがお初でした。
ただし、そのまま差し込めるからって、なんでも差してしまうと、電圧の違いでエライことになる危険があるから気をつけないとです。マルチという簡便さが、それをうっかり忘れさせてしまうのではないかというのはちょっと心配な側面かな。