仮住まいの間はどうしても外食中心になります。いちおうミニキッチンがあるのですが、そうめん茹でるためのお湯を沸かすのに30分近くかかるくらいの低馬力。備え付けのお鍋が蓋なしだったのもいけない。ということでスウェーデンと言えばのIKEA様でお鍋の蓋を買ってきましたが、一度萎えたお料理意欲はそう簡単には戻らないのだった（ただでさえ、もともと意欲薄弱なのに笑）。それはさておき、せっかく外食三昧の日々なので、今後のことを考えて外食記録を付けていこう！ということになりました。

第一回目は、Pildammsparkenという公園にある巨大な池のほとりに凛とたたずむ Bloom in the park でいただいたディナーをご紹介します。

お店のすぐ目の前には池に貼り出したテラスがあって、「まずはこちらでシャンパンでもいかがですか？」と言われる。すでになんとなく居心地が悪い…笑。コース料理で、それなりのお値段のお店だという話は聞いていたけれど、うちの旦那はドレスコードがあるようなお店に行くタイプではないので、ほとんど何も考えずにTシャツに半パンにスニーカーという出で立ちで行ってしまったのだった。旦那はさらに輪をかけたカジュアルさ加減で、ユニクロのステテコとかはいている笑。他のお客さんもちらほらやってきて、なんとなくみんな、ほんの少しではあるがめかしこんでいる…ように見える。居心地の悪さ加速。

[1] テラスでシャンパンスタート	[2] 前菜 -サーモンだったと…	[3] 白身魚ののり巻き…的な

でももう遅いので、そのまま居座る。するとウェイターさんが前菜を持ってきてくれました。テラスに。一緒に蜂も寄ってきました。まとわりついてくるので落ち着かないし、じたばたしていたら食器を落としてしまいそうでコワイ。なんだかもう、早く席についてゆっくりしたいぞと思っていたら、「食事のときのお飲み物は白ワインでよろしいですか？」と言われる。最初の一杯はビールしか考えられない旦那が余裕の表情で「最初はビールを飲みたい」と、シャンパンを片手に言ってのけた。「もうシャンパン飲んでるやないかぃ」と心の中で思ったであろうウェイターの表情が曇ったのを私は見逃さなかった笑。「ビールは常備していないからあるかどうかわからないけど、なんとかするよ…」との返し。いや、ないならワインで全然良いのだと旦那がさらに切り返すが、ウェイターはなんとかすると言ってきかない。わたしのそわそわが収まらないうちに席へと通されて、ビールを供される。緊張で乾いた喉が潤いました。

[4] お口直しのフルーツ	[5] ひんやり演出つきアイス	[6] 21時を回っての夕焼け

でもやはり、その後につづくお料理に、ビールはいかにも不釣り合いであった。ちなみにお料理はとても美味しかったし、一皿一皿がほどよい分量で良い感じでした。ちょっと物足りないと思う人はいそうだけど。もう一つ大事なポイントとしては、おしながきはないし、ウェイターさんも何も説明せずに「Enjoy!」とだけ言って置いていくので、ドライアイスもっくもくの演出（写真[5]）が、ただの雰囲気づくりなのか、刺さっているものを食べることが促されているのかもわからずボケっと眺めていたら、抜けなくなって演出やり直しっていう妙な展開にもなり得るレストランです。わたし達のように慣れないあまり余裕がないと終始ご厄介をおかけすることになって、居心地ずっと悪いかもしれません。特別な日のレストランという位置づけでしょうか。

Restaurant in Malmö: Bloom in the park

• Address: Pildammsvägen 17, 214 66 Malmö
• Official Website: https://bloominthepark.se/
• Category: Original Scandinavian
• Dress code: Casual possible, but a bit more formal style is recommended
• Price: 2,235 SEK ≒28,300 JPY
  (2 persons, 5-course dinner with 4 glasses of alcohol each)
• Date: Friday, July 27th, 2018