2018年2月の読書記録

2018年03月30日(金) 13:47

本&映画の紹介

北欧生活に向けた予習が始まっていたから、情報解禁まで読書記録もあげられないなーと思っていたら3月下旬まで忘れていたという展開で今さらですが2月分です。『あなたの人生の科学』の下巻は期待どおりに深イイ学びが満載でした。私のセミナーを受けて、ヒトの認知に興味を少しでも持たれた方はぜひ手に取ってみて欲しい。これも推薦図書に追加かなー。今年はもうセミナーできそうにないけども。北欧関連の本の中では『北欧建築紀行―幸せのかけらを探して』が今のところ一番。特に建築にこだわりや知識があるわけではないけれど、美しい建物を訪ねるのは楽しい。ノルウェーで木造教会巡りを楽しんだのを思い出しました。この本で紹介されていた素敵建築を訪ねる旅を、きっと近い将来に実現します。


読んだ本の数:10
読んだページ数:2853
ナイス数:48


北欧ゆるとりっぷ―心がゆるむ北欧の歩き方北欧ゆるとりっぷ―心がゆるむ北欧の歩き方
予習①ー3月にちょこっとスウェーデンに行くんだよね~。たぶんコペンハーゲンにも寄れると思うんだ。ミッケラーのビールが楽しみだなぁ。雑貨とかテキスタイルとかうっかり買い物してしまわないように気をつけないと。一昨年オスロへ行ったけど、見どころはおおむね見逃したらしいw。再訪するしかないな、いつか。とりあえず、紹介されている食べ物が軒並み美味しくなさそうで、ちょっとそこは凹む。旅は、出る前にいろいろと妄想しているときがやっぱり一番楽しい。
読了日:02月03日 著者:森 百合子


勘違いをなくせば、あなたのホームページはうまくいく ~成果を上げるWeb制作・ネット集客・販促戦略の心構え勘違いをなくせば、あなたのホームページはうまくいく ~成果を上げるWeb制作・ネット集客・販促戦略の心構え
いや、特にホームページを強化したいとかは思っていないのだけど、なぜならほとんど趣味のブログだし笑。販促戦略の一つとしてホームページを作っている人たちは、たしかに世間で言われるあれやこれやに惑わされて右往左往しているのだろうな。かわいそうに。こういう勘違いが世に蔓延っています。でもそれはこうして見方を変えるとそうとは言い切れません。こういう考え方をしてみてはどうですか? なるほど、こんな感じで読者の悩みに応えていく構成ね。勉強になります。で、…書評にはまったくなっていない笑。
読了日:02月04日 著者:中山 陽平


北欧建築紀行―幸せのかけらを探して北欧建築紀行―幸せのかけらを探して
予習②ーヨーン・ウッツォン設計のバウスヴェア教会はデンマーク、グンナー・アスプルンド設計のストックホルム市立図書館とシーグルド・レヴェレンツ設計の聖ペトリ教会はスウェーデン。この三か所はマストにしよう。他にも行ってみたい素敵な場所がたくさん紹介されていました。急いでたくさん見て回るようなあくせくした旅ではなく、じっくり時間をかけて空間と環境を味わえるような、そんな訪問をしたい。そんな場所たち。いつか訪れられますように。
読了日:02月04日 著者:和田 菜穂子


あなたの人生の科学(下)結婚・仕事・旅立ち (ハヤカワ文庫NF)あなたの人生の科学(下)結婚・仕事・旅立ち (ハヤカワ文庫NF)
“無意識の認知は、雲のように形を変える”、“合理主義者は(中略)無意識の重要性を認めるわけにはいかない”、“謙虚な人は(中略)無意識の知覚にも絶えず注意を向けている”ということで、とにかく“無意識”のレベルがいかに人の人生に深く、ひっそりとではあるが確実に影響を及ぼしているかをしつこくジワジワと教えてくれるハロルドとエリカの物語。エリカ頑張った。ハロルドも頑張った。息を引き取るハロルドの傍らにエリカがいてくれて嬉しい。
読了日:02月06日 著者:デイヴィッド・ブルックス


ハンマーヘッド (TO文庫)ハンマーヘッド (TO文庫)
とりあえず、どんな薬を飲ませたら超人になって頭突きだけで人をぺっしゃんこにできるほどになんのよ? 軽く透明人間にもなっちゃってるし…。人間、怒りで我を忘れたら他人をいとも簡単に傷つけられるというのは想像の範囲内だし、主人公のクサレ刑事が身をもって証明してくれたけど、彼女はどうやって被害者を選んだのだろう? 淫乱女が許せないって感じ?自分の所業だということには気づいてる…のか? なんで血まみれなんだっけ?というレベルで済んじゃってるのか? いろいろと腑に落ちない結末であった。
読了日:02月10日 著者:飯野文彦


ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方 (単行本)ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方 (単行本)
予習③ – 3月の訪問に備えて最近話題のヒュッゲについて勉強してみる。自分の好きなところで好きなように気楽に時間を過ごすってことだよね、結局。冬、家の奥のほうまで入り込む日差しを浴びて汗をかきつつ紅茶飲みながら本を読んだりする、東京でもやってきたスタイルをそのままデンマークの素敵空間に移してやれば私もヒュッゲしてることになるっぽいぞ、簡単だな。あとはロウソク灯したり素敵な照明やブランケットに囲まれたこぢんまり空間を作れれば完璧ですね。やってみるよ、いつか。
読了日:02月14日 著者:マイク・ヴァイキング


お伽草紙 (新潮文庫)お伽草紙 (新潮文庫)
『盲人独笑』があまり笑えず、それより何より、この平仮名の羅列が続くのかと一瞬思ってまずドン引き。『新釈諸国話』は面白いのと入り込めないのと結構差があった。肝心の『お伽草子』はさすがに面白い。特に浦島さんが面白かったなー。平面的にしか周囲を観察できない浦島さんに亀が、海の中には上下もあるよと指摘するくだりとか、“三百歳が、浦島にとって不幸であったという先入観”が我々読者の中にはあったよね、という気づきとか、随所で唸ってしまったわい。とりあえず、桃太郎と一寸法師あたりの太宰解釈を読みたい。
読了日:02月16日 著者:太宰 治


SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法
SPRINTやりたい人には本当に良い教科書だと思う。事前準備についてみっちり勉強した後は、月曜日から金曜日まで順に、何をどう進めていけば良いか、そのときどきに気をつけるべきことは何かが丁寧に綴られている。これに沿っていけば良いだけだから「できそう!」って思っちゃうわ。ところで、この本の紙が好き(なんのこっちゃ)。金曜日のインタビューだけ手伝いたい。アイデアをひねり出す火曜日と水曜日はパス。辛いから笑。そうして毎週金曜日だけ仕事をしていられたら楽しいな~
読了日:02月18日 著者:ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー,ブレイデン・コウィッツ


けむたい後輩 (幻冬舎文庫)けむたい後輩 (幻冬舎文庫)
もっとも“けむたい”存在は栞子であった。大学時代の4年間ほとんど成長しなかった真実子の社会に出てからの勢いがスゴイ笑。最後に「煙草消してもらえませんか?」と微笑みながら言えるほどになろうとは。「けむたいので」まで言ってほしいくらいだったけど笑。久しぶりに大学時代を思い出しながら、真実子が小樽の出身だからなおさら、いろいろな光景が蘇ってきた。今ならあの地獄坂を歩いて登れそうだな…とかぼんやりと思ったり。友人たちは元気にしてるのかね~。
読了日:02月21日 著者:柚木 麻子


こうやって、考える。こうやって、考える。
天与の不満が原動力…、常に問い、疑う…、創造的忘却…、旅人の視点をもつ…、といったあたりはリサーチャーとして実践できているように思う。これをメタ認知することがリサーチャーとして一段あがることとも言えるかも。記録を残すことよりも、忘れても良いように書き出しておこうというのは、インタビューのときのメモ取りに通じる。(本を)読み捨てる…というのも深イイ。外山先生のお言葉はスルスルと入ってきて、深々と考えさせてくれるものばかり。たまに開いて噛みしめたい。
読了日:02月27日 著者:外山 滋比古