日瑞~Culture Map

2018年04月02日(月) 17:12

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CULTURE MAP B/W JAPAN AND SWEDEN
I was fascinated by a book, “The Culture Map” by Erin Meyer, and enjoyed her talk at a conference held in March. She kindly offered conference audiences a free access to the Country Mapping, and I tried it to learn about the difference between Japanese and Swedish, or between Japanese and people in 4 Nordic countries. I also tried its Self Assessment Questionnaire to see the difference myself and average Japanese. These maps would help me to have a better communication with Swedish, but I need to make a friend, first of all, to make the most of the maps.

3月のとある金曜日、年度末のお仕事と引っ越しに向けた断捨離で忙しい日々の合間に、“Sansan innovation project 働き方2020”というイベントへ行ってきました。最近はやりの働き方改革について見聞を広めよう……なんていう王道的関心からではなく、基調講演に招聘されていたINSEAD教授 エリン・メイヤー氏の話を聞きたかったという、ただそれだけ。その1セッションだけ。

トークの中身は『異文化理解力–相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』という本の内容をさらっと紹介するだけだったので、既読の私にとっては新しく得るものはなかったけれど、改めてこの『異文化理解力』は名著だと、スウェーデンへ行くにあたって再読必至だと思ったりなんかしました。さらに、参加者には “Country Mapping” を試すための無料アクセス権をくださるって言うから太っ腹。これは試してみるしかない!ということで、①日本とスウェーデンの比較、②北欧4ヶ国(スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク)の比較、③北欧4ヶ国に日本を加えた比較、なんかをやってみました。赤が日本、オレンジがスウェーデンです。

[1] 日本とスウェーデンの比較 [2] 北欧4ヶ国の比較 [3] 北欧4ヶ国+日本の比較

まずやはり、北欧4ヶ国は似てる。ざっくりデータを読むと、フィンランドだけ、“Leading” と “Deciding” の二つの軸で少しだけ毛色が違う。“Disagreeing” の軸は、ノルウェーとスウェーデン、フィンランドとデンマークがそれぞれ似通っていて、両者には隔たりがある。でも、それに日本を加えると、日本対北欧の差分があまりにも目立つので北欧4ヶ国はだいたい同じというざっくり結論になっちゃうな、コレ。

“日本人とスウェーデン人はとても似ている”的な発言や記述をあちこちで耳にし、目にしていたのですが、たしかに “Deciding” と “Scheduling” という軸で2ヶ国は寄り添う位置にあります。Decidingは、トップダウンによる決断よりも議論の末の合意形成を好むという点でほぼ一致。二つ目のSchedulingは、締め切りを重んじ、スケジュール通りに事を進めることを重視する姿勢で、柔軟性や順応性を重視する中東や南米、ヨーロッパでもラテン系の国々とは対極にある特徴を示します。一方、一番極端に差があるのは “Leading” という軸で、日本は階層主義的、スウェーデンは平等主義的だそうです。日本は階層主義的なのに、決断を下すとなると議論したうえでの合意形成を好むという、スウェーデン人から見ると、なにげに面倒な相手ではないか?と思わざるを得ません。そういうあたりでコミュニケーションが難しくなっていくのかな…。

同じ日本人でもいろいろだよね…という意見もあろうかと思います。各所でそんなツッコミを受けてきたからでしょうか、同サイトには、一人の日本人である自分が日本人の平均と比較してどんな感じかを測るための “Self Assessment Questionnaire” が用意されています。これは無料パスがなくても誰でも試せると思うので、興味のある人はやってみてください。この結果と、①日本とスウェーデンの比較を合わせて、自分の傾向をメタ認知したうえでのコミュニケーションをスウェーデンでは心掛ける必要があるということですねー。と、その前にコミュニケーションを取りたいと思うようなスウェーデン人の友達を作らないとだけれども。そして、そこのハードルがとても高い笑。