オーストラリアの自動化ゲート

2017年01月13日(金) 15:30

UXいろいろ, アジアのそこここ, オーストラリア, サインやUIの話, モノ+コトの話
AUTOMATED PASSPORT CONTROL IN AUSTRALIA
I was forced to go through the automated passport control in Australia, which means I had to give up the stamp. Fine, but the camera didn't recognize me as I am, and my immigration was declined first. The problem was the distance between the display with an error message on it and myself, because I was not able to read it. The message seemed to have suggested me contacting a help desk, but where is the help desk? I went back to the coordinator who ordered me to go to the automated passport control, and he ordered me to try it again. That's it. Well, there are so many things to be improved, I think, to make the process more secure and comfortable at the same time.

今回のオーストラリア旅行では、パスポートのスタンプが一つも増えませんでした。日本の出国では、混んでいたので自動化ゲートを利用。出国のスタンプが欲しければ、言えば押してもらえるのだけど、前に勇気を出して「出国スタンプください」って言ったら、明らかに「面倒なこと言うヤツだ…」って顔をされたので、小心者の私は以来、自動化ゲートはスタンプ要らない人が使うもの、って自分に言い聞かせている。

で、オーストラリアへの入国。スタンプ押してもらえる列に行こうとしたら、「ニホンジン、コッチ」「ヘイッ!ニホンジン、コッチ」と日本語で自動化ゲートへほぼ強制的に案内されてしまったのでした。そして小心者の私は、スタンプを諦めて自動化ゲートへ進むのだった。そしてセキュリティエリアは写真撮影禁止のため絵がありません。お持ちの想像力を目いっぱいに使って、以降をお読みください。

でもその後の導線がわかりにくかった。悪い物は持ち込みません。過去に悪さをしたこともありません。みたいな宣言文3つばかしにチェックをするマシンが最初の手順。そこで出てきた紙切れを持って、ごっつい雰囲気のゲートへ向かう。紙切れをココに入れなさいよー、とアピールしてくるので、言われるままに、その後の展開を想像しないまま、紙切れを入れる。と、ゲートの向こうにあるカメラのあたりがピカッと光って「こっち見なさいよー」とアピールしてくる。が、展開を想像しきれていないため、わたわたする。あわわわわ、となっているところでシャッターがカシャッと鳴りまして、「え?」とか思っていると、ゲートが開くものだと当然期待しているのに開かない。開かない。なんで? 開かない。ゲートの向こうにあるカメラのあたりにエラーメッセージらしきものが見える。らしきものが表示されていることは見えるけれど、目が悪いので読めない。一足先にゲートを難なく通過した旦那が、エラーだと教えてくれました。エラーメッセージには「パスポートの写真と合致しません」的なことと、「ヘルプデスクへ行け」という指示が書かれていたらしい。ヘルプデスクって、どこよ? あたりを見回すも、それらしきデスクはない。どうすりゃいーの?と困って、ゲートの向こうの旦那に相談しようかと思ったら、セキュリティのオッサンに、「通過したヤツはさっさと下へ行け」「今だ、今すぐに行け」と強く追いやられてしまっていた…。ひとりぼっち。

ヘルプを期待できるとしたら、「ニホンジン、コッチ」と私をこっちに誘導したあのオッサンしかいない。ということで、戻って「カメラが私を私として認識しないんですけど、どうすりゃいーの?」と(ここは英語)聞いたところ、もう一回やれ!とあまりにもぶっきらぼうに指示されました。撮影の瞬間には喋るなとか、笑うなとか、レンズをきちんと見ろとか、なんかもう少し注意すべき点を教えてくれてもいーんじゃないの?英語通じるわけですし。まぁ、立場上、うまく入国するためのヒントとか言えないのかもしれないけどね。

パスポートの写真、8歳も若かりし頃のものだし、けっこう焦ったぜ(笑)。二度目の挑戦で無事に入国できてよかったです。とりあえず、自動化ゲートまでの導線やカメラの配置、エラーメッセージの出し方とその後の導線提示、いろいろ直したほうがいーぞ、オーストラリア。そして日本は大丈夫なのか?と心配になった次第であります。