本は戻さないで!
2017年01月10日(火) 15:39
UXいろいろ, アジアのそこここ, オーストラリア, サインやUIの話, ヒトについて- LEAVE BOOKS ON TABLE
- In Melbourne, there is a beautiful State Library of Victoria, which offers you a big load of books with a great Wi-Fi condition. It should be a holy place for students, but the tourists including ourselves with a camera each could be pretty annoying. The table contains a book stand. The chair is comfortable. And you are expected to leave books on the table after reading. The library doesn't trust our memory, and doesn't expect visitors' halfway manner.
メルボルンにあるビクトリア州立図書館はうわさ通りの美しさでしたー。こんな図書館ちかくにあったら通うわ、きっと。
Wi-Fiもすごく速いらしいし、勉強したい学生さんとかにはうれしすぎる環境ですね。最大の難点は、そこが美しすぎるがあまりに観光地と化していること。陣地取りを間違うと、私らみたいな観光客の出入りや階上のベランダで光るフラッシュやシャッター音がさぞウザイことでしょう。しかしまー、そこは高性能なイヤフォンと集中力でシャットアウトしていただきたい、と勝手な観光客は思うわけです。
蔵書数は150万冊を超えるらしい。ドームのデスクは重たい本でも楽々と読めるように頑丈な書見台になっていました。歴史の重みを感じさせる椅子の座り心地も悪くない。やらせ写真を撮るためにお借りした重厚な本を書棚に戻そうと思ったら、壁に注意書きを発見しました。
PLEASE LEAVE BOOKS ON TABLE AFTER READING
読み終わった本はテーブルの上に置いていってください。
“あったところに戻してください”ではないところが興味深い。ユーザーの当てにならない記憶力と中途半端なマナーなどには期待しないと。然るべきところに本を戻す仕事は司書に任せなさいと。適当なところに戻されるほうが迷惑ですと。余計なことはしなくていいから、読み散らかして帰りたまえ、とさ。なんかカッコイイ。