篠山城下町ホテル NIPPONIA
2016年07月25日(月) 15:00
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 兵庫, 泊まるコトコロ, 食べるモノコトSASAYAMA CASTLE TOWN HOTEL, NIPPONIA: It is to be a part of the recreation of the local, and the hotel is trying to be a priming both to attract tourists and to stimulate a debate among local people how to hand on the torch. It was really nice to stay at a renovated old folk house and to enjoy delicious French course dinner with full of local fresh ingredients. If you stay at another house located far from the main restaurant, the level of satisfaction could be different, though. To lead this project to success, promoting the local restaurants could be a key.
京都から車で約1時間半、兵庫県篠山市まで足を伸ばしてきました。目的は、2015年10月にオープンした篠山城下町ホテル NIPPONIA での1泊2日。篠山城の城下町に点々と残る古民家を宿泊施設としてリノベーションしたもので、町内にあるショップやレストランなどと連携し、町全体をホテルとして機能させることを目指しているというふれ込みのホテルです。流行りの“地域創生プロジェクト”というヤツですね。とかって勝手に括ると怒られるかな…(誰に?!)。
レストランを併設するメインの建物ONAE(オナエ)の103号室がわたし達のお部屋でした。あまり選ぶ余地がなかったのですが、一階に水回り、二階に居室と寝室をまとめた小さめのつくりで、歩けばミシミシっと音を立てる廊下や階段は情緒いっぱいでしたが、階段の斜度と段差はなかなかのものだったので高齢者には不向きかな。でも二階の寝室の窓を開けば中庭の緑と歴史を感じさせる屋根を間近に見ることができ、明け方にはたくさんの鳥があちこちで争うように鳴いていて、とても気持ちの良い目覚めでした。
宿泊施設に対する満足度をこれほどまでに引っ張り上げるお食事は確かに売りになりますね。ただし、町内に点在する他の建物のお部屋に宿泊した場合は、レストランを併設する建物ONAEまで移動することが余儀なくされるというのがちょっと気になります。ONAEから一番とおい建物まではおよそ2キロの距離で、歩けないことはないけれど、暑い日や寒い日には堪える距離かと。車で移動すればアルコールを飲めないし、宿の送迎を利用するにしてもおそらくメンドクサイ。だからこそ町内の他のショップやレストランとの連携が大きな意味を持ってくるのだと思いますが、NIPPONIAのレストランが提供するお料理が素晴らしいからこそ、それと同等の満足度を提供するお店が町に数軒はあってくれないと町との一体感みたいなものを感じてもらいにくくなりますね。そこを目指して今後NIPPONIA主導のレストランとかも増えていくのかな?
もう少し近ければ何度か通って今後の展開を目撃したいところではありますが、東京からだとちと遠い…。
次回は、篠山城下町全体がどんな感じだったのかをお届けします。