2015年11月の読書記録

2015年12月07日(月) 12:02

本&映画の紹介

いやホント、読書量が増えない。なかなか二桁にもっていけない。足りない。加齢で読書スピード落ちてるんかな? いやー、それはマズイ。来年の目標、毎月二桁読書にしよ。今月のオススメは、UXerな人たちには『融けるデザイン』。これは必読。そして人生に迷っている人、ちょっと疲れちゃったな…と思っている人には『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』が実に勉強になる一冊です。肩肘張らず生きていきましょう。

 

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1968ページ
ナイス数:21ナイス


本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間 本を読むときに何が起きているのかことばとビジュアルの間、目と頭の間
“読書は、閉じた目の中の世界に似ている”と。読書をするときの没入感、読書を通じて刺激される想像力、たどり着く先に正解があったり、なかったり、頭の中に描き出される絵、風景、音、光…。言われてみれば、文字を目で追いながら、瞼というか、脳裏というか、心というか、ぼんやりと浮かんでくる何かが何なのかを追い求める。それを楽しめるかどうかが読書、かな。実に深い問いかけの書。
読了日:11月3日 著者:ピーター・メンデルサンド


融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論 融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論
MMI→HCI→HIIへと流れてきた先にIoT。これからは、“わざわざ感”を与えずに“もともと感”を覚えさせる設計が重要になる。ウマイ。そのためには“日常生活を解体し、人間の暗黙的行動を明示的に扱うことが求められる”という著者の見解の根底にあるのはギブソンの知覚論。“視ることの中に、世界と自己を同時に知覚する”ことはつまり“生きている喜び”に通じる。引用ばかりで恐縮ですが、ものづくりの“物”に持続性を加味した再定義が必要だと呼びかけたり、すごく真剣に大切なことを業界に働きかける良書です。必読。
読了日:11月8日 著者:渡邊恵太


気にしない練習: 不安・怒り・煩悩を“放念”するヒント (知的生きかた文庫) 気にしない練習: 不安・怒り・煩悩を“放念”するヒント (知的生きかた文庫)
辛い一日を終えた帰り道、駅の売店で思わず買ってしまった一冊(笑)。お坊さんが言ってくださる一言一言が染みる。子どもの頃、あまり褒めてもらえなかったので、褒められたい欲求は人一倍強いのだと思う。そのために無理をして、他の人にも無理を強いていたのかもしれない。そして満たされなければ怒る。わたしの怒りスイッチは間違いなくそこにある。やはり団体や組織には向かない性格です。スルー力の足りなさを再確認ってところでしょうか。ふぅ。
読了日:11月10日 著者:名取芳彦


みっともない女 (PHP新書) みっともない女 (PHP新書)
著者も何度か書いているけれど、全般的に男女に関係ない“非常識”を指摘する内容ですね。どう括るのが一番わかりやすいか…(あるいは売れるか)と考えたら“女”になったくらいな感じでしょうか。化粧と涙のあたりは女性特有かもしれませんけども。
読了日:11月15日 著者:川北義則



仕事は楽しいかね? 仕事は楽しいかね?
目標の弊害…か。目標を立てて、そこへ向かう道すじを引いて、なるべく寄り道をしないように、最短距離で達成したいと考える。コレはまさに自分のことなのだ。子どもの頃から優等生であることを強いられてきた。規則正しくあるべしと。そうか、だから大成しないんだ(笑)。学生時代の口癖は「完璧」だったのを思い出した。そうだよねー、完璧目指してたらそこが最高到達点でその先がなくなっちゃう。目標設定も間違ってたってことか…。さて、残りの人生どうするか。
読了日:11月16日 著者:デイルドーテン


こちらあみ子 こちらあみ子
あみ子が明るくて、前向きで、無垢で、図太くて、障碍はあっても馬鹿ではなくて、考える頭と感じる心を持って生まれているのにいろんなことがアンバランスで、彼女がゆっくりじんわり前へ進むのに対して、家族が壊れていくスピードは残酷なほどに速い。読んでいて苦しくなる物語でした。
読了日:11月17日 著者:今村夏子


小泉今日子はなぜいつも旬なのか (朝日新書) 小泉今日子はなぜいつも旬なのか (朝日新書)
何よりも大切なのはメタ認知だな…、と思いながら読んでいたら、まとめにもろ出てきた。いつも冷静にメタ認知できる自分でいられるようになりたい。自分に何ができて、何をしたくて、どうなりたくて、逆に自分の限界はどこにあって、しかしそれは諸変数の影響を受けて変化を続けるものだと認識し、だから去年は無理だったことも今年は挑戦できるかもしれないし、一度はガンバロウと思ったことを諦めることだって悪くない。失うことを恐れちゃダメだし、できない自分もあって良しと割り切ろう。頑張りすぎずにガンバル。KYON2ありがとう。
読了日:11月20日 著者:助川幸逸郎


大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる 大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
商学部を出ておりますが、学生時代から経済は大の苦手。数字も数学もお金も(笑)大好きなのに“経済”としてくくると、ミクロだろうがマクロだろうが無理。何度も音を上げてきましたが、書店でこのタイトルを見て、なんとなく再度挑戦してみようかという気分になり買ってみたけどやっぱりダメでした。この内容を10時間では無理です、絶対。ある程度わかっている人がざっと復習するっていう前提での10時間ですね。タイトルに偽りありだい。
読了日:11月29日 著者:井堀利宏