京都で紅葉を愛でる

2015年11月27日(金) 16:52

日本発信四方山話, 京都

AUTUMN DAY IN KYOTO: There are so many tourists in Kyoto through a whole year, but it defies imagination if you visit some popular spots with autumn color of leaves. It was almost the end of season, but still I was able to enjoy the beauty, but not able to relish the peace except for Manshuin where gathered only a few visitors at the time.

熊野若王子神社の方曰く、9月~10月にかけて、例年以上に暑い日が多かったためか今年の紅葉は色がいまひとつ…だそうです。ということで、仕事にかこつけて京都へ行ってきました。京都という場所は、年がら年中あふれんばかりの観光客で賑わっているところですが、紅葉シーズンの京都は尋常じゃなかった。もう紅葉も終わり頃だというのに…。

 

[1] 南禅寺境内の水路閣 [2] 今は上水道の水源です [3] とても美しい水道橋でした

南禅寺の紅葉は見頃を過ぎていて、それでもスゴイ人で、流れに乗るしかないという感じで進んでいきましたところ、予定に反して水路閣に到着。明治18年から5年がかりで建築された琵琶湖疎水の一部を間近に見学してきました(写真[1][2][3])。竣工当時は通船や潅漑あるいは防火用水としての活用が目的とされていたようですが、現在は上水道の水源として使われているそうで、水道橋の上へ行ってみると、確かにキレイな水が流れていました。寺の境内に公共施設を建設するっていうのは、想像を絶する大変な交渉が裏にあったのだろうと『京都ぎらい』を読んだ後なら容易に推測できますね。

 

[4] 永観堂の紅葉はまだ見頃 [5] お決まりのショットですが… [6] こちらも永観堂庭園内

続いて永観堂へ(写真[4][5][6])。こちらの観光客入りは南禅寺をさらに倍にしたくらいでした。紅葉と人の多さばかりが印象に残って、みかえり阿弥陀様のご尊顔を拝見したという記憶がすでに薄れているという…。

 

[7] 金戒光明寺の庭園 [8] 特別公開中の山門を表から [9] 本堂側の紅葉がキレイでした

最後は金戒光明寺です。お庭の紅葉はやはり見頃を過ぎていましたし(写真[7])、特別公開している山門の表にあった木々の葉はすでに落ちてしまっていましたが(写真[8])、山門の本堂側にある木はキレイに色づいていました。今回の京都で見た紅葉としてはここが一番だったと思う(写真[9])。

小雨交じりの曇天だったのも残念でしたが、あまりの人混みに疲れたので、夜間ライトアップをしているところの中でも一番耳に馴染みのない曼殊院門跡へはるばる行ってみたらすごく歩く羽目になりそれはもうヘトヘトになりましたが、予想どおり、参拝客は10人にも満たない感じで私の心は落ち着きました。シトシト降る雨の音を聞きながら、しばし畳みに腰を下ろして、ただただぼんやりする。素敵な時空間でした。ぼんやりし過ぎて写真は一枚もありません笑。

なんだかんだ言っても、今年も京都へ行けて良かった。また来年、お邪魔します。