2015年9月の読書記録
2015年10月28日(水) 15:03
本&映画の紹介9月前半は仕事で読書どころではなく、後半の出張移動でページ数を稼ぐはずが、マンガ『花に染む』とか一気読み入れちゃったからマジメ本に回す時間が減ってしまいました。それにしても、陽大の流鏑馬シーンが最初きりで不満です。と、それはともかく、『唐獅子株式会社』が死ぬほど面白かった。ヤクザな世界も大変ですね。『考えなしの行動?』は、日々の観察眼トレーニングがいかに重要かを教えてくれるさっぱり読める一冊です。リサーチお仕事の方は是非。
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1751ページ
ナイス数:28ナイス
考えなしの行動?
日々の観察トレーニングがいかに大切かということを事例とともに解説してくれる良書。わたしも一冊まとめられるくらいにネタを持っているのだが、やはりこれはIDEOのデザイナーが出しているから成立する本なのであろう、と自分で言って悔しくなる感じ(笑)。
読了日:9月1日 著者:ジェーン・フルトン・スーリ,IDEO
行動学入門 (文春文庫)
1974年の段階で、すこし前に流行った“離婚式”的なものをばっちり提案している三島由紀夫先生。先見の明ですね。いや、離婚式言い出した人がパクったのか? それはともかく、二章の『おわりの美学』がとても面白かったです。終わり方に美を求めておられた三島由紀夫が自殺という形で人生の幕引きをしたというのが何とも…。三章は難しくてよく分かりませんでしたとさ。
読了日:9月3日 著者:三島由紀夫
新装版 なんとなく、クリスタル (河出文庫)
マルノウチリーディングスタイルでやっていた裏表紙の紹介文だけを頼りに本を選んで買って読んで楽しむ企画で手にした一冊をやっと読了。わたしが10歳くらいの頃の女子大生はこんな感じでなんとなく生きていたわけですね。そしてその33年後…がやはり気になる。それにしても、見開き左半分がすべて注釈というスタイルの斬新さは言わずもがなですが、その注釈が単なる用語の解説に終始していないところがさらに面白みを足しています。
読了日:9月11日 著者:田中康夫
超一流の雑談力
雑談とインタビューは違うから、ストレートに参考にはならないけれど、ラポールをうまく作れなくて悩んでいるような業界人にはお勧めできる一冊かな。とりあえず、雑談トレーニングのLEVEL 3の2ページだけは旦那に読ませようと思った。声の通し方。居酒屋でなかなか店員を呼べない旦那にはぜひマスターしてもらいたい。
読了日:9月13日 著者:安田正
毎日かあさん11 息子国外逃亡編
読み逃していたらしい。〆の「男の子は急に走る」で涙。
読了日:9月13日 著者:西原理恵子
なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉
ものすごーく勉強になりました。いろいろ試してみる勇気と心の余裕が欲しいな…、できるようになりたいな…、そんな風に前向きになって読み終えられるデザインの教科書です。なるほどの連発。タイトルもイイ。デザイナーを目指すわけではないけれど、写真と文字を駆使してつくる資料を胸を張って渡せるものにできるように頑張りたいでーす。
読了日:9月16日 著者:筒井美希
唐獅子株式会社 (新潮文庫)
英語が得意?!のダークが繰り出す珍訳が、単行本化にあたって著者がめっぽう力を入れただけあって、力作揃い。出てくるたびにものすごい破天荒なのになぜか辻褄があっているようにさえ読めてくるスゴ訳でした。大親分が扮するスーパーマンの敵役が亀甲マン(キッコーマン)ってところで完全に吹き出してしまった。あー、疲れた。
読了日:9月28日 著者:小林信彦