エコラインに合わせて湯張り

2015年04月03日(金) 17:00

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 大阪, サインやUIの話, モノ+コトの話

ECO LINE TELLS YOU RIGHT AMOUNT OF WATER FOR YOUR BATHING: Japanese are good at guessing the appropriate amount of water for bathing, as we have soaked in a bath over and over again since our childhood. The assumption, however, sometimes doesn’t work, if we try to fill an unfamiliar bathtub at a hotel, for example. The “ECO LINE” sticker tells you to which line you should fill water up based on your weight. The magic word, “Eco” has a certain impact on changing people’s behavior in this context. There are so many things to learn whichever type of hotel I stay, that is why I keep travelling (and this is a magic phrase for me to keep traveling 😉

無理矢理延泊の最終日はお安くアパホテルへ。レム新大阪でも十分に狭いと思ったけれど、アバヴィラホテル淀屋橋のシングルルームは9㎡ときたもんだ…。それこそ寝るだけだし、翌朝5時起きでジョギングして9時前にはチェックアウトだからイイんだけど、それにしても小型のスーツケースを開くだけでも苦労する狭さのこのホテルに外国人観光客が結構多い。連泊する方も多いようで、ドアには写真[1]のようなエコアクションのご案内がありました。“浴衣・タオル交換”と“灰皿・ゴミ箱清掃”以外は省略し、過剰なクリーニングを減らすことによる節水やCO2削減を進めることを狙った、最近ではあちこちでよく見かける取り組みですが、これはなにげに、節水やCO2削減よりも、人件費削減のほうに大きな意味があるのではないかと密かに勘ぐっているのだった。

 

[1] 魔法の言葉…エコ [2] ユニットバスに何やら貼り紙… [3] 湯量の目安を教えてくれる

とまー、その話はこのくらいにして、アバホテルの浴室(写真[2])。浴槽の壁面に何やらシールが貼ってありました(写真[3])。こっちのが面白い。なるほど、日本人なら、生まれたときから繰り返し繰り返し、数え切れないほどの回数お風呂に入っていて、湯をためすぎたら溢れる。溢れたお湯はただ捨てるだけでもったいない。溢れないくらいにちょうど良い量をためよう。自分の場合はこのくらいがちょうどかな?…という目分量がなんとなく身体にしみついています、よね? しかしそれも、家の浴槽ではなくて一日二日お世話になるビジネスホテルのユニットバスとなると、目分量がうまく働かない。確かに。ってことで、体重このくらいの人には、こんくらいの湯量でちょうどイイですぜというのを教えてくれる ECO LINE です。

“エコ”という魔法の言葉を使って宿泊客の行動をさりげなく操り、環境に優しいホテルを謳いつつ経費削減を実現する。あ~、ビジネスって大変。がんばりましょう。