訪問調査のときの留意点その3

2014年12月15日(月) 18:33

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TIPS FOR HOME VISIT IN JAPAN (3): Very many American researchers plug into a wall socket, as soon as they find one without asking. No! Ask first!!! Electricity is not available free of charge!!!!! If you ask first, you will find almost all Japanese research participants consent willingly to allow us to plug in. As a research professional, however, I suggest preparing some extra batteries, or making sure of recharging between sessions. I learned from a Japanese research team I worked together lately that they prepare a book coupon for 500 yen to express their thanks for electricity. Just a little bit of extra incentive seemed have worked a lot, and I will make sure of carrying some book coupons whenever I conduct a home visit research from now on.

欧米から来たリサーチャーが訪問調査に同行するときは、クライアント然として悠々とするのではなく、ビデオを回したり、写真を撮ってもらったり、リサーチチームの一員としてモリモリ働いてもらいます。それは彼らも心得たものでまったく問題になりません。問題になるのは、訪問先のお宅へ上がり込むや否や、きちんとお許しをいただくことなくその辺のコンセントにプラグをブスッと差してしまうこと。おーい、電気は無料じゃないぞ~!

どこのお宅でも、お願いすれば快く「どうぞ」とコンセントの位置を教えてくれたり、延長コードを用意してくれたりします。でも、丁寧にお願いをするのが先。コンセントを見たら差してOKと思うべからずですよ(>特にアメリカ人…笑)。

 

[1] 満タン充電+予備電池必須 [2] 予備バッテリーで念には念を [3] さらに念を入れるなら…

個人的には、電源をお借りする必要のないように準備をしておくのがプロだと思っています。モデレーターに必須のICレコーダーには、満タンの電池を毎朝セットすると同時に、もう一本、満タン充電の予備を仕込みます。カメラの電池も同じ(写真[1])。満タン電池が二つあれば、よっぽどじゃない限り一日もちます。しかし念には念を入れて、特にスマホの電池が切れるとかなりマズイので満タン充電の予備バッテリーを携えて、ケーブルもお忘れなく(写真[2])。さらに、万が一のときには空き時間にカフェやらマックやらで充電もできるようにACアダプターや延長コードも仕込んでおきましょう(写真[3])。これで、もう絶対に大丈夫!と不安なく調査に出かけられます。

おかげで不安はなくなりますが、しかし荷物はじわじわと重たくなり、嵩張ります。お覚悟を(笑)。

先日、日本のとあるリサーチ会社とご一緒して訪問調査を行った際、諸事情あって訪問先で電源をお借りしました。きちんとお願いをして、快諾いただいてからプラグをコンセントに差し込んで…と、さすが日本人だわ!と、その辺のマナーを心得た日本人チームでの訪問調査は久しぶりだったので、その安心感たるや。おまけに、調査を終了して退去しようとするときに、電源をお借りしたお礼にとお約束の謝礼とは別に500円の図書カードをお渡ししていました。感動ぉー。こういう気配りは日本の会社じゃないと考えつきませんね。というか、わたしもそこまでは考えたことがありませんでした。新鮮な学び。調査にご協力くださった方へ、プラスアルファのちょっとしたお礼をしたくなったときに備えて、今後は500円の図書カードを常に携えておくようにしたいと思います。