2013年12月の読書記録

2014年01月14日(火) 18:24

本&映画の紹介

年末はいまいち加速できなかった…。なぜならば公私ともに忙しかったからである。言い訳である。引き続き忙しい1月は(というか4月までずーっと忙しい)ブログの投稿も滞る気配。せめて移動中の読書はガンバロウと、思ってはみた。

 

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2031ページ
ナイス数:34ナイス

 

外国人社員の証言 日本の会社40の弱点 (文春新書 945) 外国人社員の証言 日本の会社40の弱点 (文春新書 945)
コレは地味に参考になる良書。ただし、タイトルに違和感あり。グローバリズムを標榜する日本の会社に“弱点”があるというよりも、グローバリズムを標榜するにあたって文化差を理解していないことこそが“弱点”なのだと思う。それを具体的に教えてくれる事例が満載でした。
読了日:12月2日 著者:小平達也

 

ことわざの論理 (ちくま学芸文庫) ことわざの論理 (ちくま学芸文庫)
桃太郎伝説の“大人解釈”がスゴイ。目から鱗。古来の社会環境。その中での男女の立ち位置。サルとキジとイヌは三つの部族だとぉ~?! キビダンゴは小判の象徴か、はたまた領地を思わせるのか? 鬼退治を達成してイイ気になっているなら桃太郎は所詮その辺の二流政治家と同じだとバッサリ。先生、さすがです。ことわざは奥が深い。
読了日:12月5日 著者:外山滋比古

 

ズラす思考(仮) ズラす思考(仮)
ところどころにハッとすることは書いてくれているのだけれで、“ズラす”に該当しない話もちょいちょいあって、なんか消化不良。桜餅のエクササイズも、うーーん、しっくりこない、感じ? 無駄に高かった印象です、ごめんなさい。
読了日:12月9日 著者:宇佐美清

 

僕は君たちに武器を配りたい 僕は君たちに武器を配りたい
風前の灯となっている“エキスパート”です、こんにちは(笑)。これを読んで行動に移せるならイイのかもしれないが、ここまで言ってもらわないと行動できないようであれば、結局、器ではないのかもしれない。これからを生きる若い人たちは大変ですね。こちら年老いていますが、負けないようにガンバロウというくらいには参考になりました。
読了日:12月12日 著者:瀧本哲史

 

喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし) 喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)
「文献を調べ尽くすことで、やっとスタートラインに立てる」、「学問には王道しかない」と喜島先生は言ったらしい。グッときてしまった。ちょっと泣けたかもしれない。主人公が喜島先生に出会えたことは、とにかく極上の幸せだと思う。私も会いたくなってしまった。いや、近しい存在にはお会いし、導いていただいたはずなのだが、残念ながら心に残っている言葉が…ないかもしれない。いや、あったのだろうが、まったく思い出せない。自分の愚かさを思い知る一冊でした。
読了日:12月15日 著者:森博嗣

 

イスラム飲酒紀行 イスラム飲酒紀行
これまであまり考えたことがなかったのですが、旦那が中東アラブ諸国にあまり行きたがらない理由は、そうか!酒だ…。ウツカリしていました。年中ビールを浴びるように飲んでいたい彼にとって、イスラム圏は鬼門なのですね。しかし高野さんのように危険を冒す勇気があれば、エクスペリエンスとしてもかなり楽しめるようだということが分かりました。とりあえず、旦那にも読んでもらうこととします。
読了日:12月21日 著者:高野秀行

 

イジ女 (双葉文庫) イジ女 (双葉文庫)
まったく女子というのは、ヤヴァイ。コワイ。しかし、こういう類の小説を読んでいると、女子は結局おバカなのか?と思わなくもない。ちなみに、ちょいちょい出てくる男子もお馬鹿ですけどね。人間社会は醜いってことで
読了日:12月22日 著者:春口裕子

 

 

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力 「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力
やはり著者の顔が見えるというのは、純粋な読書の邪魔をする。常日頃からの人間観察、異文化観察の重要性を説くところは同感できるけれど、ところどころにツッコミたい文脈や決めつけがある。売りたいあまりのタイトルにも抵抗を感じるかな…。
読了日:12月28日 著者:安西洋之,中林鉄太郎